
アルファベット、4~6月期の純利益4倍に
スペースXの評価益も利益押し上げ
アルファベットは世界最大の検索エンジン「グーグル」を傘下に持つ米国カリフォルニア州の持ち株会社で、グーグルは1998年にラリー・ペイジ氏とセルゲイ・ブリン氏により設立された。グーグルは「世界中の情報を整理し、世界中の人がアクセスできて使えるようにすること」を使命に掲げる。検索連動型広告や2006年に買収した「YouTube」による広告収入を基盤に急成長を遂げている。04年にナスダックへ上場し、15年には自動運転事業「ウェイモ」など事業の多様化に伴い、現在の持ち株会社体制へと移行した。長期的な視野での経営を維持するため、議決権の異なる種類株を発行している。
26年4~6月期の売上高は前年同期比24%増の1197億9600万ドルとなり、市場予想を上回った。主力の広告事業が14%増の816億2900万ドルと伸びたほか、人工知能(AI)の普及を追い風にクラウド事業が82%増の247億6800万ドルと大きく拡大した。純利益は出資先であるスペース・エクスポロレーション・テクノロジース(スペースX)などの株式評価益が押し上げ、前年同期比4倍の1121億700万ドルへと急拡大した。評価益などを含む1株当たり利益(EPS)は9.11ドルとなり、市場予想の2.88ドルを大幅に上回った。巨額の設備投資計画を引き上げたのが嫌気され、株価は7月22日の決算発表以降1%下落している。

出所:QUICKにて作成
ハイパースケーラーのクラウド事業、成長が加速
26年4~6月期決算ではハイパースケーラー(大規模クラウド事業者)であるグーグルとマイクロソフト、アマゾン・ドット・コムのクラウド事業の成長が軒並み加速した。マイクロソフトのクラウド基盤「アジュール」などの成長率は43%、アマゾンの「AWS」は37%の大幅増となった。クラウド需要は一段と増えており、マイクロソフトの受注残は6780億ドルと3月末から約500億ドル増えた。増加分はオープンAIやアンソロピック以外の顧客からだという。グーグルは自社設計の半導体を含めて5140億ドルと3月末比で1割増となった。アマゾンは4960億ドルに増え、説明会では28年分もかなりの部分が契約済みだと明らかにした。「AWSの年間売上高が1兆ドル規模になる」と成長期待を強調した。 AIの普及を背景にクラウドの需要は堅調で、今後もハイパースケーラーの収益には追い風が続きそうだ。
2026年8月25日作成
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