CFDと先物取引や現物取引、FXの違いを解説

CFDは他の投資商品と比べて、どんな違いがあるのでしょうか? 先物や現物、FXとの違いを分かりやすく比較します。

CFDと先物取引や現物取引、FXの違い

まずはCFDと先物取引を、以下の項目で比較します。

CFD先物取引現物取引FX
必要資金数千円程度から数十万円程度から数十万円程度から数千円程度から
取引時間平日のほぼ24時間取引所が定める時間のみ取引所が定める時間のみ平日のほぼ24時間
決済期限なしあり(「限月があり、満期に決済」)なしなし
取引可能商品株価指数や商品、個別株など豊富日経225やTOPIXなど限定的株式や債券、商品など通貨ペアのみ
手数料多くの証券会社で無料取引手数料がかかる取引手数料がかかる多くの証券会社で無料
配当金配当金に相当する「配当調整額」を受け取れるなしありスワップポイント
ロスカットありなしなしあり

CFDと先物取引との違い

CFDと先物取引の違いを項目別に詳しく見ていきましょう。

必要資金

先物の中には、日経225先物のようにレバレッジをきかせられる商品があります。こうしたレバレッジ商品であれば少額からでも取引ができますが、小口商品である日経225ミニであっても数十万円からの投資になります。

参照原資産(CFDの価格を決める際に参照する資産のこと。例えば「日本225」のCFD価格は日経225先物を参照する)が同じである株価指数CFDであれば、証券会社によって違いはあるものの、LINE CFDをはじめレバレッジ最大10倍で取引できることが多いため、例えば日経平均株価が4万円であればおよそ4,000円程度からの投資が可能です。

取引時間

先物は取引所で売買されるため、取引時間は取引所の営業時間に準じます。例えば、日経225先物であれば、日中取引(8時45分~15時45分)とナイトセッション(17時~翌6時)です。

これに対してCFDは、多くの銘柄は平日のほぼ24時間いつでも取引が可能です。

決済期限

先物には限月があるため、必ず期限を迎えます。満期まで保有している場合は自動的に現物の受け渡しが行われます。そのため、一般的な先物投資では満期になる前に売買をして利益を狙います。

多くのCFDには限月がないため、保有期限を考慮する必要はありません。保有期間を自分で決められるため、CFDは柔軟な運用もしやすいとされています。

取引可能商品の豊富さ

先物は取引所に上場している商品のみですが、CFDはそれぞれの証券会社が多彩な銘柄を取り扱っています。

具体的には、先物の場合は日経225やTOPIXといった株価指数が主体ですが、CFDは株価指数に加えて個別株や商品など多彩な銘柄がラインナップされています。
LINE CFDでは、全58銘柄を取り扱っています。詳細は「取引銘柄一覧」をご覧ください。

手数料

先物取引には、一定の手数料が発生します。

これに対してCFDは手数料が無料であることが一般的で、トレードの回数が多くなり、運用期間が長くなるほど、こうしたコストの差が大きくなります。

※LINE証券のCFDサービスでは手数料が無料(スプレッドは発生します)でお取引いただけます。

 配当金

先物取引には、原則として配当金はありません。

CFDは、銘柄によって配当調整額が発生することがあります。これは配当金の効果を再現するためものなので、株式など配当が発生する金融資産を保有しているのと同様の効果が期待できます。ただし、現物配当と異なり、課税タイミングや受け取り方が異なる場合があります。

CFDと現物取引との違い

次に、CFDと現物取引との違いについても比較してみましょう。

必要資金

現物取引は、購入する金融資産の価格に対して全額が必要です。これに対してCFDはレバレッジをきかせられるため、一部の証拠金があればそれより大きな金額の取引が可能です。

CFDについて「少額から始められる」とよく言われるのは、このレバレッジの仕組みがあるからです。

取引時間

現物の取引が可能なのは取引所の取引時間のみです。例えば、東京証券取引所で株式やETFの売買をするのであれば、平日の9時~15時30分です。

一方、CFDは多くの銘柄が平日のほぼ24時間いつでも取引が可能です。こうした取引時間の長さも、CFD取引の特徴の1つです。ただし、銘柄や証券会社によっては取引できない時間帯が設けられている場合もあります。

ロスカット

現物は保有している銘柄で含み損がどれだけ増えても、価格がゼロにならない限りは保有し続けることができます。

これに対してCFDは、レバレッジをかけて保有している場合において証拠金維持率が一定の水準を下回ると、ロスカットといって、自動的に決済される仕組みになっています。これはレバレッジをかけることによって少額から取引が可能であることの裏返しとなる、CFD取引のデメリットといえます。

「売り」の取り扱い

現物を売りからエントリーするトレードは、空売りです。空売りには制約や追加コストが発生するため、買いからのエントリーとは条件が異なります。

一方でCFDは買いと売りが基本的には同条件です。ただし、個別株の場合は売りからのエントリーは現物と同様に制約や追加コストが発生します。

CFDとFXとの違い

3つ目は、CFDとFXの違いについて比較します。FXはCFDと同様の仕組みを持っていることもあって、先物取引や現物取引と比べると共通点が多いです。

取引対象

共通点が多いCFDとFXですが、決定的に異なるのは取引対象です。

FXは通貨ペアのみを対象に売買しますが、CFDでは株価指数や商品、個別株など取引対象が多彩です。この点がCFDのメリットとされています。

必要資金

CFDとFXは、どちらもレバレッジをきかせることができます。日本国内の場合、FXの最大レバレッジは25倍です。これに対してCFDでかけられるレバレッジはおおむね5倍から20倍程度です。

LINE CFDの最大レバレッジは、個別株(米国株)が5倍、株価指数が10倍、商品が20倍です。

取引時間

取引時間については、CFDとFXのどちらも多くの場合は平日のほぼ24時間いつでも取引が可能であることで共通しています。ただし、CFDは銘柄によって24時間のうち一部の時間帯だけ取引ができなくなることがあるため、注意が必要です。

ロスカット

CFDとFXのどちらも、証拠金維持率が一定の水準を下回ると強制ロスカットが発動します。その点は両者ほぼ同じ仕組みです。

CFDの大きな特徴

ここまでのさまざまな比較を踏まえてCFDの特徴をまとめると、レバレッジとボラティリティに集約されます。

レバレッジについてはFXなどCFDよりも高いレバレッジをきかせられるものがある一方で、ボラティリティはCFDのほうが高いケースもあり、低いレバレッジであっても値幅が得られる可能性があります。

また、あらゆる投資商品と比べて投資対象がとても広い点も、CFDの特徴として付け加えておきたいところです。

各商品の取引に向いている人

両者の比較を踏まえて、CFD、現物、先物、FXのそれぞれに向いている人物像をまとめました。

CFD取引に向いている人

CFDは投資商品の選択肢が広く、またレバレッジをきかせることができます。そのため、広く色々な投資を少額ずつチャレンジしてみたい人に向いています。

現物取引に向いている人

長期目線で経済成長や市場の成長をいかして資産運用をしたいという人は、現物取引の安定感がメリットとなります。

先物取引に向いている人

少なくとも数十万円以上の資金が必要になるため、ある程度の資金と投資の経験がある人、その上で戦略的な投資をしたい人には先物取引が向いています。

FX取引に向いている人

本ページで紹介している投資商品の中では最大レバレッジが一番高いため、少額から大きな利益を狙うことも可能です。勉強や努力を惜しまず、資金効率を重視して積極的な運用を目指す人は、FX取引を検討する価値があります。

まとめ

先物取引や現物取引と比較すると、CFDは投資家目線で利便性が高められた商品といえます。そのため近年では人気が高まっており、CFDの取り扱い銘柄はどんどん増えています。

FXは、法的な分類は異なりますが、CFDと共通する仕組みを持っています。
それぞれの特徴を理解し、ご自身の目的や相場環境に合わせて複数の取引を組み合わせることで、リスクを分散しながらチャンスを広げることができるでしょう。

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