【2026年7月27日】商品CFDウィークリー

金:FOMC注目もボックス相場か

■今週の想定レンジ
3,950~4,200 ドル

■概況
金相場は1オンス=4,000~4,150ドル水準でやや底堅い展開になりました。中東情勢の緊迫化で原油相場が大きく上昇し、インフレ懸念から米金利上昇・ドル高圧力が強まったことは金相場に対してネガティブです。ただし、底入れ感から安値修正の動きも強く、4,000ドル割れから値を崩すような展開は回避され、週足では3週間ぶりに上昇しました。金上場投資信託(ETF)の売却の動きも一服し、前週に続いて最近の取引レンジが踏襲される安値ボックス相場になりました。

■今週の戦略
米利上げ警戒感が上値を圧迫しますが、材料出尽くし感も強く、このまま4,000ドル水準での値固めを試す展開になる見通しです。前週に原油相場の急伸局面でも大きく売り込む動きが見られなかったことは、米利上げ観測の消化が概ね一巡していることを強く示唆しています。逆に大きく買い進むようなテーマも欠いているため、まずはこのまま下げ一服感を維持し、値固めを進められるかを試す展開になる見通しです。7月28~29日に米連邦公開市場委員会(FOMC)が開催されます。タカ派色の強い内容が想定されていますが、政策調整までは予想されていません。30日にはインフレ指標である6月米PCEデフレーターも発表されますが、インフレ圧力の緩和が確認される可能性が高いとみられます。ここで、改めて利上げ警戒感を織り込む動きがみられるか否かが焦点になります。原油相場が大きく値を崩すと、金相場の安値修正が進む可能性が高まります。

■今週の注目イベント
・7月29日 FOMC
・7月30日 6月米PCEデフレーター
・7月31日 米CFTC建玉報告

原油:中東情勢次第で揺れ動く

■今週の想定レンジ
80~100 ドル

■概況
原油相場は1バレル=90ドル水準まで急伸する展開になりました。米国とイランの対立は解消されず、ホルムズ海峡のタンカー通航は引き続き抑制されています。さらにイエメン武装組織フーシ派がバブ・エル・マンデブ海峡の封鎖を表明したことで、供給不安を織り込む動きが強化されました。サウジアラビア産原油が、ホルムズ海峡をう回するためバブ・エル・マンデブ海峡の重要性は高まっていましたが、フーシ派のタンカー攻撃が報告されたこともあり、スエズ運河から喜望峰経由に航路を切り替える動きが一部で報告されています。現物需給ひっ迫への警戒感から、WTI原油先物では期近限月に大きなプレミアムが上乗せされました。ブレント原油は100ドルの大台に到達しました。

■今週の戦略
中東情勢が不安定化しているため、上下双方に10ドル程度の値幅は想定しておく必要があります。米国とイランの間で攻撃の応酬が続き、さらに湾岸諸国のエネルギー関連施設、タンカーなどに対する攻撃も報告された場合、100ドルに迫る可能性もあります。ホルムズ海峡とバブ・エル・マンデブ海峡が同時に事実上の封鎖状態に陥っていることは、現物市場にどの程度の混乱を引き起こすのか、予想が難しい状況です。ただし、パキスタンなどの仲介国が10日程度の停戦案を軸に、米国とイランの間で調整に動いていることも報告されています。米国とイランが対立解消のために停戦に合意した場合には、逆に80ドル水準まで急反落する可能性があります。中東情勢の変化に対して、柔軟な対応が求められます。

■今週の注目イベント
・7月29日 EIA米石油在庫
・7月31日 米石油リグ稼働数
・7月31日 米CFTC建玉報告
・8月2日 OPECプラス会合

天然ガス:熱波でも上値重い

■今週の想定レンジ
2.70~3.10 ドル

■概況
天然ガス相場は1mmBtu=2.8~3.0ドル水準で売買が交錯する展開になりました。全米の熱波で発電用エネルギー需要が拡大しやすい環境はポジティブです。7月16日を最後に安値更新は見送られています。中東情勢の不安定化から原油高に加えて液化天然ガス(LNG)の国際相場が高騰していることもポジティブです。ただし、米国内の生産が安定し、LNGプラント向け需要が抑制され、米国内の天然ガスの在庫は潤沢なため、大きな値動きには発展しませんでした。下げ止まる一方で、3.0ドル近辺では戻り売り圧力の強さが目立ちました。全米在庫(7月17日時点)は前年同期比0.5%減、5年平均比6.4%増となりました。

■今週の戦略
米国で熱波が続く見通し、中東情勢の不安定化が原油とLNG相場を押し上げていることはポジティブですが、天然ガス相場は大きな値動きには発展しない見通しです。8月末までフリーポートLNGプラントのメンテナンスが予定されているため、需要が大きく伸びる可能性は低い状況が続きます。何らかの供給障害が発生するといったサプライズ的な動きがみられなければ、過去5年レンジの上限付近の高在庫環境が、天然ガス相場の上昇余地を限定する見通しです。原油相場などに瞬間的に連れ高する場面がみられても、戻りは売られる可能性が高い需給環境です。熱波が一服したり、原油相場が急反落したりすると、4月安値2.632ドルを試す可能性もあります。

■今週の注目イベント
・7月30日 EIA米天然ガス在庫
・7月31日 米天然ガスリグ稼働数
・7月31日 米CFTC建玉報告

2026年7月26日作成

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