【2026年7月13日】商品CFDウィークリー

金:安値圏でボックス相場に

■今週の想定レンジ
3,950~4,250 ドル

■概況
金相場は1オンス=4,100ドル水準で売買が交錯する展開になりました。中東情勢の不安定化が原油高を促したことで、週中盤は米金利上昇・ドル高圧力が改めて強まり、金相場の上値を圧迫しました。しかし、週後半は原油高一服で押し目買いが入り、結果的に明確な方向性を打ち出せませんでした。米金融政策環境が重視される中、原油高はインフレ対策の利上げに対する警戒感を高めることが、金相場の上値圧迫要因になりました。しかし、原油供給障害が本格化するとの見方は限定され、金相場の大きな値動きは回避されました。注目されていたFOMC議事要旨(6月16~17日開催分)は、無難に消化されました。

■今週の戦略
利上げの議論の消化が進んだことで下げ一服感がある一方、まだ米金利・ドルの下落余地は限定され、最近の安値圏でのボックス相場が続く見通しです。中東情勢の不安定化で改めて原油相場が急伸すると、4,000ドル水準まで軟化するリスクが高まりますが、値崩れには発展しないでしょう。一方、今週は14日と15日に米インフレ指標の発表、ウォーシュ米連邦準備制度理事会(FRB)議長の議会証言と重要イベントが集中します。6月のインフレ環境の改善が確認できれば、金相場の下落リスクは限定されます。ただし、インフレ目標を大きく上回った状態に変化は生じないため、利上げ警戒感の払拭は時期尚早でしょう。ウォーシュ議長の議会証言がタカ派と評価されると、上値を抑えられる可能性が高まります。

■今週の注目イベント
・7月14日 6月米消費者物価指数
・7月14日 ウォーシュFRB議長議会証言(下院)
・7月15日 6月米生産者物価指数
・7月15日 ウォーシュFRB議長議会証言(上院)
・7月17日 米CFTC建玉報告

原油:乱高下も戻り売り優勢

■今週の想定レンジ
67~77 ドル

■概況
原油相場は1バレル=75.77ドルまで切り返した後、71ドル台中盤まで上げ幅を削る展開になりました。中東情勢の不安定化を受けて、5週間ぶりに上昇しています。ホルムズ海峡で複数のタンカーが攻撃を受け、米軍は「報復」攻撃に踏み切りました。イランは周辺湾岸諸国の米軍基地を攻撃し、軍事的な緊張の高まりが、原油高に直結しました。ホルムズ海峡の通航が困難な状況になる中、供給拡大見通し画修正を迫られています。トランプ米大統領は、イランとの戦闘終結の覚書について「終わった」と発言しました。ただし、週後半は大きな供給障害には発展しないとの見方が優勢になり、高値からは4ドル超の値下がりになりました。

■今週の戦略
中東情勢が不安定化しているため、ボラタイルな展開になりやすくなっています。前週後半は供給ショックは限定的との見方が戻り売りを誘いましたが、週末12日にはイランがホルムズ海峡の封鎖を表明し、改めて米国とイランとの間で攻撃の応酬が報告されています。軍事的な緊張感が高まると、瞬間的に前週高値75.77ドルを上抜く可能性もあります。ただし、米国とイランが本格的な軍事衝突を志向しないのであれば、従来通りに戻り売り優勢の地合を崩すのは難しいでしょう。ホルムズ海峡のタンカー通航再開が確認され始めると、70ドル割れが打診される可能性が高まります。戻り売り優勢の地合の中で、一時的な混乱に伴う上昇がみられるかが焦点になる見通しです。

■今週の注目イベント
・7月15日 EIA米石油在庫
・7月17日 米石油リグ稼働数
・7月17日 米CFTC建玉報告

天然ガス:LNG向け需要減で軟調

■今週の想定レンジ
2.60~3.20 ドル

■概況
天然ガス相場は1mmBtu=3.2ドル水準で売買が交錯した後、2.9ドル水準まで急落する展開になりました。週中盤までは米気温上昇を手掛かりに、底堅く推移しました。平年よりも高めの気温が報告されたことで、空調用エネルギー需要が堅調との見方が、天然ガス相場を下支えしました。しかし、週後半はテキサス州にあるフリーポートLNGプラントが大規模なメンテナンス作業を実施するとの計画が伝わったことで、3.0ドル割れの急落地合になりました。全米在庫(6月26日時点)は前年同期比0.5%減、5年平均比6.6%増となりました。潤沢な在庫が確保されていることも、引き続き上値を圧迫しています。

■今週の戦略
LNGプラント向け需要の落ち込みが必至の状況になる中、天然ガス相場の上昇余地は限られます。フリーポートLNGは7月10日から8月末までのメンテナンスを予定しています。夏の需要期のピークにあたるが、これによって需要の伸び悩みが意識されやすい状況になります。平年よりも高めの気温が続くことを前提にしても、天然ガス相場の大きな値上がりは難しく、上昇局面では戻りを売られる見通しです。この状況で高温状態が解消されると、4月安値2.632ドルを試す可能性も浮上します。8月下旬に向けて、価格レンジを切り下げるリスクが高まりやすい状況になりました。

■今週の注目イベント
・7月16日 EIA米天然ガス在庫
・7月17日 米天然ガスリグ稼働数
・7月17日 米CFTC建玉報告

2026年7月12日作成

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