
6月月報、OPECとIEAの見方割れるか
注目ポイント
6月11日に石油輸出国機構(OPEC)、17日に国際エネルギー機関(IEA)が、それぞれ最新の月報を発表します。
今月の報告の焦点の一つは、需要見通しです。IEAは5月月報で、2026年の石油需要が前年比で日量42万バレル減少する見通しを示しました。原油価格の高騰、供給障害を背景に、大規模な需要減少が始まっているとの見方です。一方、OPECは同じ5月月報で、前年比で日量117万バレル増加するとの強気な見方を維持しています。OPECはこのまま強気の需要見通しを維持する見通しですが、IEAが需要見通しをさらに引き下げると、原油相場の上値は圧迫されやすくなります。
一方、供給に大きなダメージが生じているとの認識については、OPECとIEAの間で共有される見通しです。ここで供給ショックの大きさ、在庫の大幅な取り崩しが報告されると、改めて需給ひっ迫リスクを織り込む動きが、原油相場を押し上げる可能性があります。5月29日には、国際通貨基金(IMF)、IEA、世界銀行、世界貿易機関(WTO)が、世界の石油在庫が「記録的なペース」で取り崩されているとの共同声明を発表したばかりです。逆に、原油高で湾岸諸国以外の増産見通しが強まると、上値が圧迫される可能性が高まります。
2026年6月7日作成
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