【2026年5月11日】商品CFDウィークリー

金:原油高一服なら上値切り上げ

■今週の想定レンジ
4,550~4,950 ドル

■概況
金相場は1オンス=4,700ドル台前半まで値上がりする展開になりました。米国とイランの和平合意に楽観的な見方が浮上し、原油安と連動して米金利低下・ドル安が進行したことが、金相場を押し上げました。米国は和平合意に向けた「覚書」を作成し、イランは対応の検討を始めました。イランは態度を明確化しませんでしたが、2回目の和平協議開催に近づいているとの見方が、金相場を押し上げました。5月8日に発表された4月米雇用統計は市場予想を上回る強めの数値になりましたが、ドル相場や金相場に対する影響は限定的でした。

■今週の戦略
イラン情勢を受けての原油相場の動向に強く依存する展開が続く見通しです。米国とイランが一気に和平合意に向かう可能性は低いものの、和平に向かっているとの見方が維持されると、原油相場が軟化し、つれて米金利低下・ドル安圧力が金相場を押し上げる可能性が高まります。4月下旬の値下がり前の高値を上抜き、4,900ドル台乗せを試す可能性があります。特に5月12日の4月米消費者物価指数がインフレ懸念を強める内容でなければ、買い安心感が強まります。ただし、イランが米国の「覚書」を拒否し、和平合意には多くの時間が必要との見方が再浮上すると、原油相場が反発し、つれて米金利上昇・ドル高が金相場を4,500ドル台まで下押しするリスクが残ります。

■今週の注目イベント
・5月12日 4月米消費者物価指数
・5月13日 4月米生産者物価指数
・5月14日 4月米小売売上高
・5月14~15日 トランプ米大統領訪中
・5月15日 米CFTC建玉報告

原油:イラン和平期待なら続落

■今週の想定レンジ
80~105 ドル

■概況
原油相場は1バレル=90ドル台中盤まで値下がりする展開になりました。米国とイランの和平合意への期待感を織り込む動きが優勢になり、一時90ドル台も割り込みました。米国は和平合意に向けた「覚書」を作成し、イランに受け入れを迫っています。イランは態度を明確化しませんでしたが、強い反発がみられなかったことが、原油相場を押し下げています。米国とイランの間では複数回にわたって軍事衝突が発生しましたが、トランプ米大統領が停戦合意は維持されているとの見方を示したことも売り材料です。イランがUAEの石油関連施設を複数回攻撃しましたが、各国の冷静な反応が目立ちました。

■今週の戦略
イラン情勢を見ながらの不安定な地合が続く見通しです。米国の「覚書」に対して、イランがどのような回答を行うのかで、短期トレンドを決定づけます。直ちに和平合意に向かわなくても、和平に近づいているとの見方が強まれば、原油相場は改めて90ドル割れを打診する見通しです。ホルムズ海峡の段階的な開放を先取りする動きが強まると、80ドル台前半を試す可能性もあります。ただし、核問題についてはイランの受け入れが困難なことに変わりはなく、2回目の和平協議開催の見通しが立たない場合には、改めて需給ひっ迫リスクの織り込みが進み、100ドル台に切り返す可能性があります。5月13日に国際エネルギー機関(IEA)の月報が発表されることもイベントリスクになります。

■今週の注目イベント
・5月12日 米EIA月報
・5月13日 OPEC月報
・5月13日 IEA月報
・5月15日 米石油リグ稼働数
・5月15日 米CFTC建玉報告

天然ガス:2ドル台後半を維持

■今週の想定レンジ
2.65~3.05 ドル

■概況
天然ガス相場は1mmBtu=2.8ドル水準で売買が交錯しました。短期底入れ感が強まり、自律反発局面を迎えていましたが、3.0ドルの節目を前に上げ一服となりました。引き続き穏やかな天候で空調用エネルギー需要が抑制されていること、液化天然ガス(LNG)生産プラントの一部が定期メンテナンス入りし始めたことが、上値を圧迫しました。ただし、改めて大きく売り込むような動きはみられず、大きく値を崩すことはなく、最近の高値圏でボックス相場となりました。

■今週の戦略
穏やかな天候を背景とした値下がりが一服しましたが、短期上昇テーマは欠いているため、このまま2.5~3.0ドルをコアとしたボックス相場が続く見通しです。夏型の需要見通しが強まると取引レンジが切り上がる可能性もありますが、米主要消費地の気温は概ね平年並みの状態が続く見通しです。LNG生産プラント向け需要は季節的に抑制されやすく、前週に続いて狭い取引レンジを想定すべきでしょう。5月1日時点の全米天然ガス在庫は、前年同期比3.5%増、5年平均比6.7%増と、やや余剰感がみられる状況です。

■今週の注目イベント
・5月12日 米EIA月報
・5月14日 EIA米天然ガス在庫
・5月15日 米天然ガスリグ稼働数
・5月15日 米CFTC建玉報告

2026年5月10日作成

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