【2026年10月5日】商品CFDウィークリー

金:下値固める展開か

■今週の想定レンジ
4,050~4,300 ドル

■概況
金相場は1オンス=4,100ドル台まで値下がりする展開になりました。米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げ観測を背景とした米金利上昇・ドル高圧力が維持されたため、週前半に大きく値を崩しました。米長期金利は5.3%台に乗せ、ドルインデックスは年初来高値を更新しています。米金利・ドルとの逆相関関係が重視される中、素直に売られました。しかし、週中盤以降はニューヨーク連銀ウィリアムズ総裁らが早期利上げに慎重姿勢を見せたことで、10月利上げ観測の後退が下値を支え、9月28日以降は安値を更新する動きは見られませんでした。金上場投資信託(ETF)保有残高は緩やかな増加傾向を維持しました。

■今週の戦略
今週は10月利上げ観測の後退を受けて、値固めが打診されやすいでしょう。過去2週間にわたって米金利上昇・ドル高を背景とした値下がりが続いていましたが、9月米雇用統計が低調な結果となったこともあり、10月は利上げを見送る可能性が高くなっています。この流れで、米金利上昇・ドル高圧力が一服すると、金相場は現行価格水準で下値を固める展開になり、米金利・ドルの動向次第では修正高が試す可能性が浮上します。ただし、米金利上昇・ドル高が続いた場合には、さらに下値を切り下げるリスクを残しています。10月7日に発表される米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨(9月15~16日開催分)が、イベントリスクとして注目されます。中国の国慶節機関中の金需要動向を巡る報告にも注意が必要です。

■今週の注目イベント
・10月7日 FOMC議事要旨(9月15~16日開催分)
・10月9日 米CFTC建玉報告

原油:上値重いが波乱の展開

■今週の想定レンジ
80~100 ドル

■概況
原油相場は1バレル=90ドルを挟んで不安定な値動きが続きました。サウジアラビアの東西パイプラインの稼働が再開し、紅海側からの出荷が回復しているとの報告が、上値を圧迫しました。サウジアラビアはホルムズ海峡経由の輸出も強化しており、供給不安が緩和されています。また、主要7ヵ国(G7)が10月2日、1億バレルの石油備蓄放出を決めたことも、原油相場にはネガティブです。ディーゼル燃料の供給不足と価格高騰への対応です。ただし、米国とイランの停戦協議に進展はみられず、米軍は中東に3隻目の空母と最大1万人の兵士を追加派遣を検討中との報道もあります。このため、先行き不透明感が下値を支え、明確な方向性を打ち出せませんでした。

■今週の戦略
中東情勢次第で波乱含みの展開が続く見通しです。湾岸諸国からの原油出荷が回復傾向にあること、石油備蓄の放出が直ちに開始されることから、戻り売りの妙味がやや高まっています。特に湾岸諸国の原油輸出が9月に続いて高水準を維持すると、80ドル台前半から中盤まで下値を切り下げる可能性が高まります。ただし、中東情勢は安定しているとは言い難く、イエメン武装組織フーシ派がサウジアラビアの石油施設に大規模な攻撃を行う、ホルムズ海峡などでタンカーが攻撃を受けるといった混乱が報告されると、90ドル台中盤から後半まで切り返す可能性があります。中東情勢のヘッドラインに振り回される地合が続きやすい環境です。

■今週の注目イベント
・10月7日 EIA米石油在庫
・10月9日 米石油リグ稼働数
・10月9日 米CFTC建玉報告

天然ガス:気温低下まで上値重い

■今週の想定レンジ
2.80~3.20 ドル

■概況
天然ガス相場は1mmBtu=3ドルを割り込んだ後、3.1ドル水準まで下げ幅を縮小する展開になりました。9月下旬は米ウエストバージニア州のパイプラインで天然ガス漏れが検知されて同パイプラインの稼働が停止したことで、供給不安を背景に3.3ドル台後半まで急伸していました。しかし、パイプラインの稼働再開が報告されると「往って来い」の相場展開になり、逆に3ドルの節目を割り込む急落地合になりました。液化天然ガス(LNG)プラント向け需要は堅調ですが、穏やかな天候で発電用エネルギー需要が抑制されたことも、天然ガス相場にはネガティブです。生産量は抑制されましたが、在庫のひっ迫感が薄れていることもあり、調整売りが優勢になりました。天然ガス在庫(9月25日時点)は前週比640億立方フィート増の3兆4,150億立方フィート。前年同期比3.9%減、5年平均比2.4%増となりました。

■今週の戦略
パイプラインの稼働トラブルを受けての急伸・急反落を消化し、改めて米気象環境が重視される地合になる見通しです。徐々に冬型の天候(=需要期)への移行が意識される時期になりますが、高温傾向が残る地域もあり、冷房・暖房需要はともに決め手を欠く端境期になります。気象予報通りに穏やかな天候が続いた場合には、前週に続いて3ドルを挟んで売買が交錯する見通しです。やや調整売りが優勢になりやすいものの、急落するリスクは限定されそうです。ただし、気温低下見通しが強まると、在庫の余剰感が薄れていることもあり、3.2ドル水準まで切り返す可能性があります。

■今週の注目イベント
・10月8日 EIA米天然ガス在庫
・10月9日 米天然ガスリグ稼働数
・10月9日 米CFTC建玉報告

2026年10月4日作成

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