
中東情勢の金・原油相場への影響
注目ポイント
イラン戦争は2月28日の開戦から7ヵ月目を迎えました。この間の原油相場を振り返ると、3月上旬に急伸したものの、その後は徐々に値位置を切り下げています。特に、米国とイランの停戦合意が実現し、ホルムズ海峡の流通が回復した6月には、大きく値を崩しました。しかし、7月以降は改めて軍事的な緊張感が高まっていることが、原油相場を押し上げています。
米国とイランの間では、改めて段階的な停戦合意を目指す動きが活発化しています。6月と同様に何らかの合意に達し、それがホルムズの通航回復につながる見通しが強まると、原油相場は6月の急落地合を再現する可能性が高まります。ただし、トランプ米大統領は11月の米中間選挙後に問題の決着を持ち越す意向も示しているため、このまま何も合意が成立せずに、逆に軍事的な緊張が高まる可能性にも注意が必要です。
一方、ここ最近の大きな変化は、イエメン武装組織フーシ派の活動が活発化していることです。サウジアラビアの石油施設に対する攻撃を繰り返しているため、9月のように東西パイプラインの稼働停止などの供給障害がみられると、原油相場は急伸する可能性があります。
また、中東情勢は金相場にも大きな影響を及ぼします。停戦合意で原油安が進むと、米連邦準備制度理事会(FRB)の追加利上げに対する警戒感の後退が、金相場を押し上げます。逆に中東情勢の混乱が原油高を加速させると、インフレ対策の追加利上げを巡る議論が活発化し、金相場は下押しされる可能性が高まります。
2026年9月27日作成
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