
中東情勢に揺れ動く原油と金
注目ポイント
7月に入ってから、改めて中東情勢の緊張が高まっています。6月に米国とイランは戦闘終結の覚書に署名し、ホルムズ海峡の原油流通は回復していましたが、改めて両国間で攻撃の応酬が報告されており、原油流通にも大きな混乱が生じています。6月に持高調整が進んだため、数週間にわたって流通量が落ち込むと原油相場の急伸リスクが高まります。特に、バブ・エル・マンデブ海峡の封鎖、サウジアラビアの石油施設がイランやフーシ派の攻撃を受けるような事態に注意が必要です。
ただし、湾岸諸国からの原油供給が回復すれば、供給過剰見通しの上値圧迫が想定されます。今後も同様の混乱は繰り返される見通しですが、米国とイランが戦闘終結で協議を再開できれば、安値低迷相場が想定されます。
そして、この問題は金相場にも大きな影響があります。物価安定目標の達成を巡る不透明感が高まる中、改めて原油相場が急伸すると米連邦準備制度理事会(FRB)の早期利上げ観測が、米金利上昇・ドル高を通じて、金相場を下押しする可能性が高まります。金相場が下値を固めるためには、本格的な原油高が回避されることが重要です。。
2026年7月19日作成
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