【2026年5月18日】商品CFDウィークリー

金:原油高が続くと上値重い

■今週の想定レンジ
4,400~4,700 ドル

■概況
金相場は1オンス=4,500ドル台中盤まで下落する展開になりました。米国とイランの和平協議が進まず、改めて原油相場が上昇したことが嫌気されました。4月の米インフレ指標が予想よりも強めのインフレ圧力を示したこともあり、原油高の長期化でインフレ環境が一段と悪化するリスクが織り込まれています。米長期金利は今年初めて4.5%を突破し、つれてドルインデックスも4月28日以来の高水準になりました。また、インドが外貨流出を抑制するため、金輸入関税を6%から15%まで引き上げたこともネガティブです。

■今週の戦略
イラン情勢を受けての原油相場の動向に強く依存する展開が続きます。米国とイランの和平が見通せない状況から、原油相場が一段と上昇した場合には、米金利上昇・ドル高が金相場の上値を圧迫する展開が続きます。4,500ドルの節目割れを試し、さらに値下がりが進む可能性があります。ただし、米国とイランの協議が決裂したわけではなく、改めて和平合意に対する期待を高めるような動きがみられた場合には、4,700ドル台まで切り返す可能性があります。5月20日発表の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨が、米金利・ドルにどのような影響を及ぼすのかにも注意が必要です。予想よりも当局者がタカ派と受け止められると、米金利上昇から金相場は上値の重い展開になります。

■今週の注目イベント
・5月20日 FOMC議事要旨(4月28~29日開催分)
・5月22日 米CFTC建玉報告

原油:ホルムズ海峡封鎖だと堅調

■今週の想定レンジ
95~115 ドル

■概況
原油相場は1バレル=105ドル台まで値上がりする展開になりました。米国の和平案にイランが回答を行いましたが、トランプ米大統領は「全く受け入れられない」と拒絶しました。このため、ホルムズ海峡の封鎖が解消される見通しが立たず、改めて需給ひっ迫リスクを織り込む動きが優勢になりました。国際エネルギー機関(IEA)は、2026年の世界石油需要見通しを前年比日量42万バレル減まで大きく引き下げましたが、需要の下方修正よりも供給不安の織り込みが優先されました。5月14~15日の米中首脳会談も、イラン情勢の緊張緩和につながりませんでした。

■今週の戦略
イラン情勢を見ながらの不安定な地合が続く見通しです。米国とイランの和平合意が実現する見通しが立たず、ホルムズ海峡の封鎖がさらに続く見通しが優勢であれば、このまま100ドル台定着から110ドル台まで値上がりする可能性があります。世界の石油在庫は急激な取り崩しが続いているため、需給ひっ迫への警戒感がどこまで強まるかが焦点になります。ただし、米国とイランが改めて和平合意の条件を巡る協議を本格化させると、上げ一服感が強まる可能性があります。また、イランが敵対国以外の船舶のホルムズ海峡通航許可を増やしている模様です。ホルムズ海峡を通過した大型タンカーの報告が相次いだ際にも、上げ一服となる可能性があります。イラン情勢のヘッドラインに振り回される地合が続きます。

■今週の注目イベント
・5月20日 EIA米石油在庫
・5月22日 米石油リグ稼働数
・5月22日 米CFTC建玉報告

天然ガス:3ドル台定着を打診

■今週の想定レンジ
2.90~3.30 ドル

■概況
天然ガス相場は1mmBtu=3.0ドル台まで値上がりしました。穏やかな天候で空調用エネルギー需要は伸び悩みましたが、生産量がやや抑制されたこと、メキシコ向け輸出拡大の動き、イラン情勢緊迫化による液化天然ガス(LNG)価格の上昇を受けて、天然ガス相場も強含みの展開になりました。引き続きLNG生産プラントの定期メンテナンスでLNG生産用の需要は抑制されましたが、今後は夏の需要期に向かう季節要因もあり、戻り高値を更新する展開になりました。ただし、在庫は5年平均を6.5%上回る水準にあるため、大きな値動きには発展しませんでした。

■今週の戦略
短期テーマを欠いていますが、じり高の展開が続く見通しです。全米の気温は上昇基調にあり、夏型の気象環境への移行が近づいているとの見方が強まれば、このまま3ドル台に定着し、3.2~3.3ドル水準を試す可能性が高まります。今週は、南部の気温が平年並みで推移する一方、フロリダや東海岸では平年を上回る気温が予想されています。ただし、在庫が潤沢なことに加えて、LNG生産向け需要が抑制される中、急ピッチな値上がりは見込みづらい状況です。在庫積み増しは平年並みのペースで続いているため、在庫の潤沢さが再評価されると、調整売りが広がるリスクがあります。

■今週の注目イベント
・5月21日 EIA米天然ガス在庫
・5月22日 米天然ガスリグ稼働数
・5月22日 米CFTC建玉報告

2026年5月17日作成

【本ページの掲載内容に関するご留意事項】

  • 情報提供元:マーケットエッジ株式会社
  • 本ページに含まれる一部の情報(以下、「本情報」といいます。)に関する著作権を含む一切の権利は、マーケットエッジ株式会社またはその提供元(「情報源」)に帰属します。
  • 本情報は信頼できると判断される情報をもとにマーケットエッジ株式会社が提供したものですが、その正確性、完全性を保証するものではありません。本情報の表示、更新は、システム上の理由(保守、障害復旧、サービス改変など)によって、遅延、中断することがあります。本情報によって生じたいかなる損害についても、マーケットエッジ株式会社および情報源およびLINE証券株式会社は、一切責任を負いません。
  • 本情報は投資判断の参考としての提供を目的としているものであり、投資勧誘を目的にしたものではありません。記載内容は提供日時点のものであり、将来予告なしに変更されることがあります。
  • 投資に関する最終決定は、閲覧者ご自身の判断と責任で行って下さい。
  • 本情報は、閲覧者ご自身のためにのみご利用いただくものとし、第三者への提供は禁止します。また、本情報の内容について、蓄積・編集・加工・転用・複製等を禁止します。

CFD口座をお持ちでないお客様
※CFD口座の開設にはFX口座の開設が必要です。

URLをコピーしました