
金:原油高一服なら下値固まる
■今週の想定レンジ
4,500~4,850 ドル
■概況
金相場は 1 オンス=4,600 ドル台後半まで値上がりする展開になりました。原油相場との逆相関関係が強い地合が続いていますが、4 月末にかけてはイラン情勢の先行き不透明感から原油相場が底堅く推移したことが、金相場の上値を圧迫しました。一方、和平合意の時期は近いとの楽観ムードから押し目を買い拾う動きも目立ち、イラン情勢に一喜一憂する不安定な値動きになりました。4 月 28~29 日の米連邦公開市場委員会(FOMC)では、当局者の金融政策見通しが割れていることが再確認され、金相場に対する影響は限定的でした。
■今週の戦略
イラン情勢を受けての原油相場の動向に強く依存する展開が続く見通しです。原油高環境でインフレ懸念が強まれば、米金利上昇・ドル高から 4,500 ドルの節目割れを打診する可能性があります。一方、米国とイランの和平協議への期待感、ホルムズ海峡の早期解放見通しなどが原油安を促せば、インフレ懸念の後退で米金利低下・ドル安から 4,800 ドル台まで上昇する可能性があります。イラン情勢の変化に対して柔軟な対応を求められる地合が続く見通しです。短期的には、米国が和平合意に向けた覚書を作成したことで、イランがそれにどのような反応を見せるのかに依存する展開になる見通しです。このまま原油相場がイラン情勢の改善期待の織り込みをみせた際には、金相場の底入れ感が強まる見通しです。
■今週の注目イベント
・5 月 7 日 米新規失業保険申請件数
・5 月 8 日 4 月米雇用統計
・5 月 8 日 5 月ミシガン大消費者マインド指数(速報値)
・5 月 8 日 米 CFTC 建玉報告
原油:イラン和平期待なら軟調
■今週の想定レンジ
85~110 ドル
■概況
原油相場は 1 バレル=100 ドルを挟んでやや上値の重い展開になりました。引き続きイラン情勢が注目されていますが、米国とイランの和平協議再開の見通しが立たないことが、原油相場を一時 110 ドル台まで押し上げる場面もみられました。5 月 4 日には米国とイランの軍事衝突、イラン軍による UAE の石油施設攻撃が報告されたこともポジティブです。ただし、5 月 6 日には米国が和平合意に向けた覚書を作成し、イランが対応を検討中との報道を手掛かりに、一時 90 ドル台を割り込む急反落となりましたUAEは石油輸出国機構(OPEC)と OPEC プラスからの脱退を表明しましたが、短期的な供給への影響は軽微とみられ、原油相場の反応は限定されました。
■今週の戦略
イラン情勢を見ながらの不安定な地合が続く見通しです。ホルムズ海峡の開放が実現するまでは上振れリスクを残します。特に目先は米国とイランの軍事衝突が繰り返される、湾岸地域の石油関連施設に対するイラン軍の攻撃が続くようであれば、容易に 110~120 ドル水準まで急伸する可能性があります。まだ上値切り上げのリスクを見ておく必要があるでしょう。ただし、米国とイランとの間では和平協議再開に向けて調整が行われているため、合意に向けた進展がみられると、4 月下旬の急伸地合に対する反動安から 90 ドル水準まで急反落する可能性があります。米国の覚書に対して、イランが受け入れる見通しが強まると、値を崩す可能性があります。イラン情勢次第で上下双方に大きく揺れ動く可能性がある地合が続く見通しです。
■今週の注目イベント
・5 月 8 日 米石油リグ稼働数
・5 月 8 日 米 CFTC 建玉報告
天然ガス:下げ一服感で修正高
■今週の想定レンジ
2.60~3.10 ドル
■概況
天然ガス相場は 1mmBtu=2.5 ドル水準で下げ一服となり、2.7 ドル水準まで修正高を打診する展開になりました。穏やかな天候で空調用エネルギー需要が抑制されたことが、天然ガス相場を下押しする展開が続きました。ただし、2.5 ドル水準では下げ過ぎとの見方も強く、安値修正の動きに下値を支えられました。液化天然ガス(LNG)需要が堅調だったこと、米国内の生産が抑制されたことなども、ポジティブです。ただし、在庫は過去 5 年平均を上回るペースで積み増しが続いており、根強い需給緩和評価から大きな値上がりはみられませんでした。
■今週の戦略
穏やかな天候を背景とした値下がりが一服し、修正高が打診される見通しです。ただし、現状ではあくまでも修正高の可能性が高まっているのみであり、先高感が強くなっているわけではありません。まだ夏型の需要環境に移行しているわけではなく、LNG 需要も米国内の天然ガス需給の緩和評価を覆すほどの急増ではありません。改めて 3.0 ドルの節目を大きく突破するような投機マネーの流入を促すのであれば、気温上昇見通しが強まることが求められます。それまでは 2.5~3.0 ドル水準で下値を固める展開にとどまる可能性が高そうです。
■今週の注目イベント
・5 月 7 日 EIA 米天然ガス在庫
・5 月 8 日 米天然ガスリグ稼働数
・5 月 8 日 CFTC 建玉報告
2026年5月7日作成
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