【2026年9月24日】商品CFDウィークリー

金:米追加利上げ警戒も底堅い

■今週の想定レンジ
4,200~4,500 ドル

■概況
金相場は1オンス=4,200ドル台前半で下げ一服となり、4,300ドル台中盤まで切り返す展開になりました。9月15~16日の米連邦公開市場委員会(FOMC)では0.25%の利上げが決定され、さらに米金融当局者は年内1~2回の追加利上げを想定していることが確認されました。予想以上にタカ派との評価から米金利上昇・ドル高が進んだことは、金相場に対してネガティブです。ただし、金市場では既に当面の利上げ見通しの織り込みは概ね進んでいるとの見方が強いことに加えて、安全資産としての投資ニーズも強く、むしろ材料出尽くし感から押し目買い優勢の展開になりました。金上場投資信託(ETF)の保有残高も拡大が続いています。

■今週の戦略
FOMCを終えて短期的なネガティブ材料の出尽くし感が強くなっています。FOMC後も複数の米地区連銀総裁がタカ派の発言を行っていますが、改めて金相場を大きく売り込むような動きは見られません。CMEのFedWatchによると、年内の追加利上げは87.7%、2回の追加利上げも39.2%の確率で織り込まれています。年内の追加利上げを前提としても、米金融政策要因で大きく値を崩すリスクは限定されます。その上で、安全資産としての投資ニーズが維持され、金ETF保有高の拡大が続けば、4,400~4,500ドル水準に向けて緩やかな上昇地合が続く見通しです。米金利上昇・ドル高などで下押しされた局面では、押し目買いの妙味が維持されます。

■今週の注目イベント
・9月25日 米CFTC建玉報告

原油:サウジ出荷安定なら軟調

■今週の想定レンジ
80~95 ドル

■概況
原油相場は1バレル=102ドル台中盤まで急伸した後、90ドル台を割り込む急反落となりました。サウジアラビアの東西パイプラインが攻撃を受けて稼働を停止すると、供給リスクの織り込みが優勢になりました。紅海側からの欧州向け出荷に混乱が報告されています。しかし、その後はサウジアラビアがホルムズ海峡経由の出荷を強化する動きを見せたことで、利食い売り優勢の地合に転じました。9月22日には東西パイプラインの稼働再開が報告されたこと、イランがホルムズ海峡の通航再開に向けた条件提示を行ったと報じられたことなどを手掛りに、100ドルに続いて90ドルも割り込みました。イエメン武装組織フーシ派のサウジアラビアに対する攻撃は続いていますが、米国とイランの間の攻撃の応酬には一服感がみられます。

■今週の戦略
中東情勢次第の波乱の展開が続く見通しです。9月15日で原油相場は上げ一服となっていますが、このままサウジアラビア産原油の供給環境改善が続くと、さらに80~85ドル水準まで軟化する可能性があります。東西パイプラインの稼働再開で紅海側からの出荷が改善する一方、ホルムズ海峡経由の輸出が拡大すれば、調整売り優勢の展開になるでしょう。ただし、中東情勢は安定しているとは言い難く、改めてサウジアラビアの石油施設が大規模な攻撃を受けると、容易に95~100ドル水準まで切り返す可能性があります。さらに軍事的な緊張が高まるのか、当面の混乱状態のピークは脱したと判断されるのかが注目されます。

■今週の注目イベント
・9月25日 米石油リグ稼働数
・9月25日 米CFTC建玉報告

天然ガス:高温の上昇は一時的か

■今週の想定レンジ
2.90~3.25 ドル

■概況
天然ガス相場は1mmBtu=3.0ドル水準で売買が交錯していましたが、季節外れの高温環境、米天然ガス在庫の余剰感が薄れていることを手掛りに買いが膨らみ、3.1ドル台まで切り返しました。既に9月も下旬に差し掛かっていますが、南部を中心に平年よりも高めの気温が報告されているため、発電用需要が高止まりするとの見方が、天然ガス相場を支援しました。時期的にはこれから熱波が観測される見通しにはなく、さらに今年は例年よりも冬の天候が穏やかとみられることなど、ネガティブ材料も目立ちます。しかし、足元の高温環境を手掛りに、投機筋が売りポジションの整理を進める動きが優勢でした。天然ガス在庫(9月11日時点)は前週比440億立方フィート増の3兆2,980億立方フィート。前年同期比3.6%減、5年平均比3.7%増となりました。徐々に平年並みの在庫水準に近づいています。

■今週の戦略
米国の高温環境が続くと、3.2ドル台に乗せる可能性があります。ただし、既に9月も下旬のため、ここから高温状態を手掛りに天然ガス相場を大きく押し上げることは困難でしょう。需要期に向けて在庫の余剰感が薄れていること、液化天然ガス(LNG)プラント向け需要が堅調なことは相場を下支えしますが、米国内の生産環境が安定していることもあり、需給ひっ迫が進む余地は限定されます。夏型の天候が一服すると、改めて3.0ドルの節目を割り込む展開になる見通しです。米気象予報に強く左右される展開が続きます。

■今週の注目イベント
・9月24日 EIA米天然ガス在庫
・9月25日 米天然ガスリグ稼働数
・9月25日 米CFTC建玉報告

2026年9月23日作成

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