【2026年9月7日】商品CFDウィークリー

金:インフレ指標次第も底堅い

■今週の想定レンジ
4,300~4,700 ドル

■概況
金相場は1オンス=4,281ドルまで下落した後、4,400ドル台前半まで切り返す展開になりました。週前半は米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げに対する警戒感の織り込みが続きました。ウォーシュFRB議長を筆頭に、インフレ対策の利上げの必要性を主張する当局者の声が目立ちました。しかし、ニューヨーク連銀ウィリアムズ総裁らは逆に金利据え置きを主張し、利上げの織り込みが一服した後は、押し目が買い拾われる展開になりました。9月15~16日に米連邦公開市場委員会(FOMC)を控え、米金融政策見通しが重視される地合が続いています。

■今週の戦略
米金融政策見通しがドル相場にどのような影響を及ぼすのかが焦点になります。特に、今週は10日に8月米生産者物価指数、11日に8月米消費者物価指数が発表されるため、インフレ環境の評価が重視される見通しです。高インフレへの警戒感が高まれば、米金利上昇・ドル高から調整売り優勢の展開になり、4,300ドル水準まで軟化するリスクがあります。一方、インフレ抑制への期待が高まれば、米金利低下・ドル安から4,600~4,700ドル水準を試す可能性が高まります。ただし、いずれにしても利上げを巡る議論の織り込みはほぼ一巡し、金上場投資信託(ETF)保有高の拡大傾向が続く中、押し目買い優勢の展開が続く見通しです。

■今週の注目イベント
・9月10日 8月米生産者物価指数
・9月11日 8月米消費者物価指数
・9月11日 米CFTC建玉報告

原油:中東情勢で乱高下が続く

■今週の想定レンジ
85~95 ドル

■概況
原油相場は1バレル=90ドル水準まで値上がりしました。米軍が8月31日にホルムズ海峡でイランのララク島を攻撃し、イランが周辺国の米軍基地に報復攻撃を行いました。軍事的な緊張感の高まりが、原油相場を一時91ドル台まで押し上げています。しかし、トランプ米大統領がイランに対する攻撃は「それほど長くならない」との見通しを示すと利食い売りが膨らむ動きもみられ、90ドル台では上げ一服感が目立ちました。米国内ではディーゼル小売価格が過去最高値を更新するなど、石油製品価格の高騰が続いていますが、原油相場に対する直接的な影響は限定されました。

■今週の戦略
中東情勢次第の波乱の展開が続く見通しです。前週後半は戦闘状態が一服していましたが、週末には米国とイランが船舶に対する攻撃を行うなど、改めて緊張感が高まっています。9月7日は米レイバー・デーの祝日になりますが、週前半は供給リスクのプレミアムが加算されやすい神経質な相場展開になる見通しです。新たな軍事衝突が報告されると、7月高値突破から95ドルの節目に迫る可能性もあります。ただし、新たな軍事衝突が報告されない状況が続くと、徐々に持高調整の売りが膨らみやすく、その際には80ドル台後半まで軟化する見通しです。中東情勢次第で乱高下しやすい不安定な相場環境が続きます。

■今週の注目イベント
・9月9日 EIA月報
・9月10日 EIA米石油在庫
・9月10日 OPEC月報
・9月11日 IEA月報
・9月11日 米石油リグ稼働数
・9月11日 米CFTC建玉報告

天然ガス:熱波継続中は堅調

■今週の想定レンジ
2.85~3.15 ドル

■概況
天然ガス相場は1mmBtu=2.9ドル台まで値上がりしました。一時3ドル台を回復しています。引き続き季節外れの熱波を背景に、発電用需要が堅調に推移していることが、天然ガス相場を押し上げています。液化天然ガス(LNG)プラントのメンテナンス終了で、LNGプラント向け需要が回復していることも、天然ガス相場にはポジティブです。在庫積み増しペースの鈍化もあり、戻り高値を更新する展開が続きました。ただし、生産環境が安定していること、依然として潤沢な在庫が確保されていることが、相場の値上がり幅を限定しました。全米天然ガス在庫(8月28日時点)は前週比300億立方フィート増の3兆2,140億立方フィート。前年同期比1.5%減、5年平均比5.2%増となりました。在庫水準は潤沢ですが、3週連続で在庫積み増し幅が抑制されています。

■今週の戦略
堅調な需要が在庫積み増しペースを抑制すると、底堅い展開が想定されます。米気象庁によると、9月中旬に向けて平年を大きく上回る気温が続く見通しです。エルニーニョ現象の影響とみられますが、季節外れの熱波で発電用需要が高止まりした場合には、このまま押し目買い優勢の地合が続く見通しです。3ドル台を回復し、一段高を試す可能性があります。ただし、季節的には徐々に気温が落ち着き始める時期です。9月中旬から下旬に向けた気温低下見通しが示された際には、利食い売りで2.8ドル台まで軟化する可能性が高まります。熱波の織り込みが続くか否かが焦点になります。

■今週の注目イベント
・9月10日 EIA米天然ガス在庫
・9月11日 米天然ガスリグ稼働数
・9月11日 米CFTC建玉報告

2026年9月6日作成

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