インデックス投資

2021年7月28日

 

インデックス投資は非常にわかりやすく、投資初心者の方におすすめの投資手法です。ここではインデックス投資についてご説明します。

インデックス投資とは?

インデックス投資とは、日経225やTOPIXなどの市場全体の動きに連動する指標(インデックス)と連動する投資手法です。インデックス投資ができる金融商品に、インデックスファンドがあります。これらの中には、日経225やTOPIXだけではなく、NYダウやナスダックなど海外の株価指数に連動した商品もあります。また、株価指数だけではなく債券指数やリート指数に連動した商品もありますので、好みの投資先に投資することが可能です。

 

インデックス投資は個別銘柄の動向ではなく、市場全体の値動きに連動する投資になります。特に投資初心者は、個別銘柄を選ぶことが難しいと感じるケースが多いでしょう。そのため、市場全体に投資できるインデックス投資はメリットが大きいはずです。

 

投資信託とETF

インデックス投資ができる商品の代表例が、「投資信託」と「ETF」です。

 

■投資信託

投資信託とは、プロのファンドマネージャーが投資家に代わって運用を行ってくれる金融商品です。証券会社だけではなく銀行でも購入できますので、多くの方にとって非常に身近な金融商品といえるでしょう。

 

■ETF

ETFは、投資信託に比べると馴染みがないかもしれません。ETFは日本語にすると「上場投資信託」のこと。株式市場に上場されている投資信託になりますので、リアルタイムでの売買が可能です。ただ、投資信託の場合はその日の終値での売買になるため、リアルタイムでの売買はできません。また、ETFは投資信託に比べてランニングコストが低いことが多く、広く投資家に利用されている金融商品になっています。

 

投資信託やETFを利用せずにインデックス投資できる?

投資信託やETFを使えば、簡単にインデックス投資を行うことが可能です。インデックス投資は投資信託やETFを利用せずに行うこともできますが、これは簡単ではありません。例えば日経平均に連動する投資を行いたい場合、理論的にいうと、225銘柄すべてに投資できればインデックス投資も可能です。しかし、225銘柄すべてに投資するためには多大な資金が必要です。さらに、投資後の管理も非常に大変でしょう。

 

そこで投資信託やETFのインデックスファンドを利用すれば、数百円などの少ない金額から簡単にインデックス投資を行うことができます。投資初心者でも簡単にインデックス投資を始められるはずです。

インデックス投資のメリット

インデックス投資のメリットは多様ですが、主には以下5つに集約されます。

 

・情報が得やすいため初心者でも始めやすい

・銘柄選びの手間がない

・市場全体に分散投資ができる

・少額から始められる

・手数料が安い

 

インデックス投資のメリットについて、それぞれわかりやすく解説していきましょう。

 

情報が得やすいため初心者でも始めやすい

日経平均株価やNYダウなどの株価指数の情報は、簡単に手にすることができます。テレビや新聞はもちろん、インターネットで検索すればたくさんの情報がすぐに出てくるでしょう。一方、個別銘柄の情報を得るためには、専門的なサイトを見る必要があります。また、決算内容などについてもしっかりチェックしなくてはいけません。

 

もちろん投資上級者や投資に多くの時間を割ける方であれば、しっかりリサーチして銘柄選定を行えるでしょう。しかし、一般的なビジネスパーソンや子育て・家事などに忙しい方なら、それだけの時間を確保するのは難しいはず。

 

銘柄選びの手間がない

個別銘柄に投資する場合、決算情報や銘柄ごとの個別ニュースなどをしっかりリサーチする必要があります。また、銘柄選びをしっかり行っても、予期せぬニュースにより購入した銘柄が暴落することもあるでしょう。

 

一方、インデックス投資は市場全体に投資することになるため、銘柄選びの手間がありません。また、いくつかの銘柄が暴落したとしても、複数の銘柄に分散しているので、個々の銘柄の影響が軽減されることが期待できます。そのため、個別銘柄に比べて値動きが安定しています。

 

市場全体に分散投資ができる

インデックス投資は日経平均株価やNYダウなど一つの銘柄に投資するのではなく、市場全体に分散投資します。個別銘柄に比べ、株価指数の値動きは比較的安定しているといわれていますので、手軽に分散投資できることはインデックス投資の大きなメリットでしょう。

長期分散投資は投資の基本といわれています。長い時間をかけて複数の銘柄に投資をすることによって、値動きが安定し、利益を出しやすいのです。

 

なぜ利益が出やすいかというと、長期保有することによって配当や株主優待を積み上げることができますし、長期保有することによって株価が上昇するのを待てる時間が長くなり、結果的に上昇局面にあたる可能性が高くなるからです。

 

少額から始められる

インデックス投資は少額から始めることができます。投資信託やETFは、いずれも数百円程度から投資できるものが多いでしょう。そのほか、Tポイントなどのポイントを使って投資することも可能です。大きな資金を用意せずに投資できる点は、インデックス投資の大きなメリットといえます。

 

手数料が安い

銘柄選定を行うアクティブファンドに比べ、インデックスファンドは手数料が安い傾向にあります。購入時手数料が無料というファンドが多いほか、信託報酬として支払うランニングコストもアクティブファンドに比べて低いことが一般的です。特にランニングコストは、長期間投資するほど重いものになってきます。そのため、低い手数料で運用できることは、インデックス投資の大きなメリットといえるでしょう。

 

積立投資がおすすめ

積立投資についても触れておきましょう。積立投資とは毎月や毎週などの一定期間に、一定の金額を投資する投資手法のこと。インデックス投資で積立投資を行うことによって、市場での分散投資だけではなく時間分散が可能になります。

 

投資するタイミングを変えることによって、値動きをさらに安定させることが可能です。情報量が多く値動きを把握しやすいインデックス投資ですが、中でも積立投資はとてもおすすめの投資手法といえるでしょう。

インデックス投資のデメリット

さまざまなメリットがあるインデックス投資ですが、当然ながらデメリットもあります。主なインデックス投資のデメリットは以下の3つです。

 

・安定しているが個別株などに比べると利回りが低い

・短期的な投資には向いていない

・元本割れの可能性がある

 

インデックス投資のデメリットについても、1つずつご説明していきましょう。

 

安定しているが個別株などに比べると変動率が低い

インデックス投資は市場全体に投資するため、安定性の高い方法です。一方で、個別株などに比べると大きな値上がり益を望みにくいでしょう。個別株の場合、ポジティブなニュースが流れると価格が急上昇する可能性があります。しかしインデックス投資は、1つの企業のポジティブニュースだけで大きく上昇することは望めません。

 

短期的な投資には向いていない

インデックス投資は、短期的な投資には向いていません。なぜなら、日経平均株価やNYダウなどは個別銘柄に比べ、乱高下することが少ないからです。もちろん、例えばリーマンショックやコロナショックなどのような経済危機が起きれば、いくら市場全体に連動しているとはいえ、日経平均株価もNYダウも大きく動きます。しかしそうした状況を除き、個別銘柄に比べて平常時はあまり大きく動くことが少ないのです。

インデックス投資は、あくまで長い時間をかけて利益を狙う投資になります。短期で利益を狙いたい方に、インデックス投資は適した方法ではないかもしれません。

 

元本割れの可能性がある

インデックス投資は個別株などの投資に比べて安定していますが、元本割れの可能性が100%ないとは言い切れません。リーマンショックやコロナショックに代表される大きな経済危機があると、インデックス投資でも大きく元本が割れてしまう可能性があります。

もちろん10年単位など長い期間で投資を行えば、元本が割れる可能性は少なくなるでしょう。しかしそれでも、100%元本が割れない保証はありません。このデメリットはインデックス投資のみならず、投資全般にいえるリスクといえるでしょう。

まとめ

インデックス投資について詳しくご説明しました。日経平均株価やTOPIX、NYダウなどの株価指数に連動するインデックスファンドは、市場全体の値動きに合わせて動きます。そのため、投資初心者でも比較的安心して始めることができるでしょう。また、少額から長期分散投資が行えるなど、インデックス投資はさまざまなメリットがある投資方法です。

 

ただし、大きな経済危機などの影響を受ければ、元本が割れてしまう可能性があります。また、短期での利益を目指す方にとっては、あまり適した方法ではありません。そうしたデメリットについては、あらかじめ頭に入れておいてください。

 

なお、インデックスファンドには日経平均株価などの株価指数だけではなく、債券や不動産に連動したものもあります。最初はもっとも情報量が多くわかりやすい、日経平均株価やNYダウなどでの投資がおすすめです。しかし投資に慣れてきた段階で、好みのインデックス投資を行ってみるのも良いでしょう。

 

老後2,000万円問題に代表されるように、豊かな人生を送るためには、ある程度のお金が必要です。公的年金だけで、豊かな老後を送ることは難しいかもしれません。将来への備えとして、今回ご紹介したインデックス投資を活用し、ご自身での資産形成に取り組んでみてはいかがでしょうか。

監修者プロフィール:

渡辺 智(ワタナベ サトシ)

FP1級、証券アナリスト。

<プロフィール>

大学商学部卒業後は某メガバンクに11年勤務し、リテール営業やプライベートバンカー業務、資産運用コンサルティング(投資信託、保険、債券、外貨預金など)、融資関係業務(アパートローン、中小企業融資)などを経験。銀行在籍中、2度の最優秀営業賞を受賞。銀行在籍時の金融商品販売額は500億円を超え、3000人を超える顧客に金融商品営業を行う。その後、外資系保険会社でコンサルティング営業として従事し、現在は業務経験・知識を活かして金融ライターとして独立。難しい金融をわかりやすく伝えことをモットーに活動中。