
中東情勢の金・原油相場への影響
注目ポイント
中東情勢は、引き続きマーケット全体に大きな不確実性をもたらしています。6月には米国とイランの合意に基づきホルムズ海峡の船舶通航が再開されていましたが、7月以降は事実上の閉鎖状態が続いています。
このまま湾岸諸国からの原油供給が停滞し続けると、原油相場は急伸する可能性があります。国際エネルギー機関(IEA)は8月12日発表の月報で、2月下旬から7月末までに世界の石油在庫が4億1,000万バレル減少し、ホルムズ海峡の開放を急ぐ必要性が高まっていると指摘しています。まだ90ドル台に向けて急伸するリスクは残されています。一方、イランとオマーンはホルムズ海峡の航路設定で合意し、米国とイランも幾つかの対立点を棚上げし、ホルムズ海峡の開放で合意すれば、6月と同様に70ドル割れを打診する可能性があります。中東情勢次第の不安定な地合が続く見通しです。 また、原油相場の動向は米金利・ドルにも大きな影響を及ぼしています。中東情勢の混乱が原油高を促すと、金相場は利上げ警戒感から改めて売られる可能性が高まります。逆に、原油高が限定されると、最近の底入れ感を背景に、反発を打診する展開が維持されるでしょう。金市場では地政学リスクそのものよりも、原油価格動向への影響が重視される見通しです。
2026年8月17日作成
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