【2026年5月】指数CFD 米国・日本株式相場見通し

5月の米国・日本株相場の見通し

  • 中東紛争の終結期待からダウ平均はV字回復
  • 最高値更新に向けて業績見通しがカギに

前月の米国マーケット

ダウ平均は急落から一転、V字回復

 4月の米株式市場ではダウ工業株30種平均が前月までの急落から一転し、V字回復を果たし前月比で7%あまり反発した。軍事衝突を続けた米国とイランが2週間の停戦で合意したのを受け、紛争終結への期待が高まった。3月の米雇用統計で雇用情勢の底堅さが示され、同月の米消費者物価指数(CPI)も懸念されたほどの物価上昇圧力を示さなかったとの見方から景気後退とインフレが同時進行するスタグフレーションへの警戒感が後退した。もっとも、原油価格は紛争前の水準を上回って推移しており、原材料や燃料価格の高騰から景気敏感株は敬遠されやすくダウ平均は高値圏では上値が重くなった。

1カ月騰落
(%)
3カ月騰落
(%)
6カ月騰落
(%)
1年騰落
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3年騰落
(%)
ダウ工業株30種平均7.11.64.422.145.6
ナスダック総合株価指数15.36.14.942.7103.6

出所:QUICK 2026年4月30日時点

5月の米株見通し

金利との対比で割高感、業績見通しがカギに

 5月の米株式相場は底堅く推移しそうだ。2026年1~3月期決算発表の本格化に伴い、決算を材料とした売買が活発になり銘柄間の相関が低下するため、ボラティリティー(相場変動)は抑制されやすい。変動率の上昇を受けた資産配分の調整に伴う売り圧力も後退する見込みだ。
一方、上値を試す材料は乏しい。長期金利からダウ平均の益利回りを差し引いて株式と債券の割高・割安を判別するイールドスプレッドは株式の割高水準にある。AI(人工知能)関連の成長期待をけん引してきたエヌビディアやAIが業務を代替するとの「AI脅威論」が警戒されるセールスフォースの決算を受けた業績見通しが焦点になりそうだ。

主な米経済指標・イベント

【5月の予定(日本時間)】
8日 4月の米雇用統計
12日 4月の米消費者物価指数(CPI)
21日 4月の米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨発表
28日 2026年1~3月期の米国内総生産(GDP、改定値)
28日 4月の米個人消費支出(PCE)物価指数
※発表日は変更される可能性があります。

5月の日本株見通し

6万円を挟む攻防か AI期待と米インフレ指標が焦点

 5月の日経平均株価は、6万円の心理的な節目を挟んだ一進一退の攻防が見込まれる 。4月28日に初めて6万円を突破した背景には、AIによる収益拡大期待で日米のハイテク株が急伸した流れがある 。米マイクロソフトなど大手IT(情報技術)企業の決算が市場予想を上回る良好な内容だったこともAI株ラリーの支えになりそうだ。   一方で、外部環境には不透明感が漂う。米国とイランの協議は二転三転しているが、地上戦突入など最悪期は脱したとの見方が優勢となっている。金融政策では4月の米連邦公開市場委員会(FOMC)は一部メンバーが反対するなどタカ派的な内容となった。12日発表の米CPIなどの経済指標を受けたインフレ観測の強弱がハイテク株のトレンドを左右する局面が続くとみられる 。 国内では主要企業の決算発表が佳境を迎え、11日のイビデンやTOWAなど半導体関連の業績が焦点になる 。日経平均の予想PER(株価収益率)は直近で20倍台前半と、2月の最高水準(20倍台後半)をやや下回っている 。中東情勢を反映した保守的な業績見通しが予想されるものの、市場予想を上回れば出遅れていた景気敏感のバリュー(割安)株に物色が広がる可能性がある。

2026年5月8日作成

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