豪ドル、RBA総裁は利上げ一時停止を示唆
- 豪ドル、RBAは予想通りの金利引き上げ
- 豪ドル、RBA総裁は利上げ一時停止を示唆
- ZAR、ガソリン価格の高騰が景気の下押し圧力に
予想レンジ
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5月11日週の展望
豪ドルは神経質な展開が続くことになりそうだ。豪準備銀行(RBA)は今週(4-5日)の金融政策理事会で市場予想通りに政策金利を4.35%に引き上げた。声明文では「インフレ率が当面目標を上回る水準で推移する可能性が高く、インフレ期待を含めてリスクは依然として上振れ方向に傾いていると判断」との言及があった一方で、「政策金利を3回引き上げたことで、金融政策は今後の展開に対応できる態勢が整っている」との見解も示された。ブロックRBA総裁も会見で「一連の利上げを経て理事会は金融政策がやや引き締め的な水準にあると判断している」「これにより利上げを一時停止し、戦争に関連したインフレと成長のリスクを見極めることが可能になる」と述べており、豪州の金利先高観は後退。金利先物市場ではRBAの追加利上げは年後半と想定しており、豪ドルの金利面での優位性も崩れつつある。
なお、RBAは同時に公表した四半期見通しで今年6月時点でのインフレ率を4.8%、年末時点で4.0%としており、今後はインフレ率がRBAの想定通りに推移するか見極めていく必要があるだろう。来週は12日に5月ウエストパック消費者信頼感指数や4月NAB企業景況感指数、13日に1-3月期賃金指数の発表が予定されているが、賃金指数が豪州のインフレリスクを意識させる結果となるか注目しておきたい。
南アフリカ・ランド(ZAR)は神経質な展開を予想している。来週は12日に1-3月期失業率の公表が予定されているが、基本的には今週同様に中東情勢やドル相場の行方などに左右されそうだ。ただ、今週に公表された5月のエネルギー基準価格でガソリン価格は1リットルあたり3.27ランドの大幅引き上げとなった。エネルギー価格の高騰が景気の下押し圧力となることが予想されるなか、南アフリカ準備銀行(SARB、中央銀行)はインフレ懸念から慎重な対応を取らざるを得ない状況が続いている。クガニャゴSARB総裁は今週の講演で「インフレ抑制はおそらく今年中に完了するだろうと思われていた。しかし、このプロセスは今後さらに時間がかかることになるだろう」との見解を示しており、追加緩和観測の後退と景気の下押しリスクがZARの上値を抑制する可能性を意識しておくべきだろう。
5月4日週の回顧
豪ドルは対ドルで下値の堅い動き。週明け4日は原油先物価格の上昇とともに「有事のドル買い」が進んだことで売り先行となったが、その後は中東を巡る地政学リスクの後退とともに原油安とドル売りが進んだ影響から買い戻しが入り、0.72ドル台後半まで上値を伸ばした。対円でも週明けの売り一服後は総じて下値を切り上げる展開となったが、6日には政府・日銀による為替介入と示唆されるドル円の急落に伴い、一時下押す場面も見られた。ZARも対ドル・対円でともに下値の堅い動き。ZAR円は6日の一時下落後も上値を試す展開が続き、7日には9.6円台まで上値を伸ばした。
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