英・加中銀とも金利据え置き予想
- 中東紛争が主役の相場展開は変わらず
- 英・加中銀とも、金利据え置き予想
- 加ドル、USMCA見直し巡る動きにも注目
予想レンジ
| 213.00-217.50円 | 115.00-118.50円 |
4月27日週の展望
依然として中東紛争の不確実性が高く、関連のヘッドラインで金融相場全般が振り回される地合いは変わっていないが、来週は日米を含め、ユーロ圏や英国、カナダなどの多くの主要中銀が金融政策イベントを控えており、政策動向にも注目が集まっている。
来週、イングランド銀行(英中銀、BOE)は政策金利を3.75%に据え置くとの見方が強いが、一部では利上げの思惑も出ている。今週に発表された12-2月の失業率は4.9%と前回の5.2%から予想外に低下し、賃金上昇率(除賞与)は3.6%と前回の3.8%から伸びが減速したが、市場では依然として英労働市場は弱含みであるとの見方が強い。また、3月消費者物価指数(CPI)は前年比3.3%と前月から伸びが加速し、BOEが長期的なインフレ圧力の指標として注視するサービス価格のインフレ率は4.5%と前月から上昇した。
中東紛争で英長期金利が上昇し、住宅ローン金利も急上昇したが、不動産市場は好調を維持している。供給不足や底堅い賃金動向が不動産市場の支えとなっており、住宅価格の上昇は消費を刺激し、サービス・インフレを再燃させる恐れがあるため、BOEは利下げに対してより慎重にならざるを得ない。イラン戦争の長期化懸念が強まれば、BOEは他の主要中銀よりも早く利上げに踏み切る可能性がある。
カナダの3月CPIは前年比2.4%と市場予想には届かなかったが、前月の1.8%から伸びが加速した。カナダ中銀(BOC)重視のコアインフレ指標のCPI中央値は前年比2.3%と前月から横ばい。マックレムBOC総裁は先週末、「短期的なインフレ期待の高まりについては懸念しない」と述べ、金利据え置きを年内に続けるかどうかについては言及しなかった。景気減速・労働市場の悪化懸念による利下げ圧力がある一方で、中東情勢に伴うエネルギー価格の上昇がインフレ再燃リスクとなり、政策判断は難しい。来週、BOCは政策金利を2.25%に据え置くことが見込まれている。
カナダにとっても中東情勢と米関税政策の影響が大きいが、今年の7月1日に正式な見直しが本格化する米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)も重要なイベントである。米政権が求めている原産地規則の修正やカナダの乳製品市場アクセス、中国製部品の利用制限などの課題で合意に達することは難しく、USMCAは不安定な状況に置かれる可能性がある。USMCAによる特恵関税を受けている企業にとって、USMCA見直しの結果は死活問題につながる。カナダの対米貿易首席交渉官は現状維持を望み、協定条項の大幅改定には意欲を示していない。USMCA見直しをめぐり、米・加の関係悪化が深まる可能性もある。
4月20日週の回顧
トランプ米大統領が停戦の延長を表明。イラン攻撃強化への懸念が緩むも、米・イラン協議への期待は高まらず、中東紛争の長期化が警戒され、為替相場全体に方向感が乏しい動きとなった。ポンドドルは1.35ドルを挟んで上下し、ドル/加ドルは1.36加ドル台でもみ合いとなった。クロス円は底堅い動きも、ポンド円は216円台、加ドル円は117円台を前に伸び悩んだ。
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