NZドル、RBNZの金融政策に注目
- 豪ドル、中東紛争の早期終結期待の後退が重し
- NZドル、RBNZの金融政策に注目
- ZAR、SARBのリスクシナリオへ向かう可能性も
予想レンジ
| 107.00-112.00円 | 9.20-9.50円 |
4月6日週の展望
豪ドルは神経質な展開が予想される。豪州からは金融・経済関連のイベントはなく、中東情勢など外部要因をにらんだ動きが続くことになりそうだ。今週は米国とイランの双方から停戦に向けた発言が聞かれ、一時は中東紛争の早期終結期待を手掛かりにした動きが広がったが、トランプ米大統領の国民向け演説以降は期待も萎んだ。中東情勢と金融市場全般の動きについては今後も慎重に見極める必要があるだろう。
米大統領によるイラン情勢への演説では、停戦に向けた前向きな発言はなく、「今後2-3週間でイランに極めて厳しい打撃を与える」「合意が成立しなければイランの発電所にも攻撃する」などと中東紛争のさらなる激化が示唆された。為替市場は米大統領の演説を受けて「有事のドル買い」へと逆戻りしており、中東情勢の改善期待が再び高まるまでリスクに敏感な豪ドルへの本格的な買い戻しは限られそうだ。
隣国のニュージーランド(NZ)では、来週8日にNZ準備銀行(中央銀行、RBNZ)の金融政策が公表される。政策金利は現行の2.25%で据え置かれる見込みとなっており、声明文の内容に注目。ブレマン総裁は中東紛争後に総合インフレ率が一時的に上昇する可能性に言及した一方、短期的なインフレ上昇は無視できるとして利上げを急がない姿勢を示している。一方で、金融先物市場は年末までに3回程度の利上げを織り込んでおり、オセアニア系の金融機関からは「この織り込み度は行き過ぎ」との指摘も出ている。声明文では中東紛争によるインフレリスクへの言及がポイントとなるが、市場が先走り気味に利上げを織り込んでいることもあり、RBNZが相応にタカ派的な姿勢を示さなかった場合、NZドル売りの反応を示す可能性もあるだろう。
南アフリカ・ランド(ZAR)は上値の重い動きとなりそうだ。来週は特段のイベントなどは予定されておらず、これまでと同様に原油価格やドル相場などの動きに振らされることになるだろう。特に警戒しておきたいのが原油相場の動向だ。南アフリカ準備銀行(中央銀行、SARB)が先月の金融政策決定委員会(MPC)で示したリスクシナリオでは、中東紛争が2カ月ほど続いてその間に原油価格が100ドル近くを維持した場合、ZARは約5%下落してインフレ率が4%超え。年内に1回の利上げが必要になるとしている。米大統領の演説を受けて中東紛争の早期終結期待が後退するなか、原油価格の高止まりとともに中銀のリスクシナリオへと向かう可能性も高まっている。
3月30日週の回顧
豪ドルは神経質に上下。週明け3月30日には三村財務官から円安けん制発言が伝わり、対円で売りに押されたが、翌3月31日には中東紛争の早期終結期待が高まったことで買い戻しが入った。もっとも、2日の米大統領演説後は期待も萎み、再び上値が重くなる場面も見られた。
ZARも神経質な値動きとなった。週央にかけては中東の地政学リスク後退を手掛かりにした買い戻しが目立ったが、投資家のリスク志向改善の動きは長続きしなかった。
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