連載コラム


第3回
この記事を読むとわかること
- 相場と長く付き合うコツは、「負け額を自分でコントロールする」こと。
- 1回の許容損失を資金の2%以内に抑える「2%ルール」で一発退場を防ぐ。
- 損切りは「頭で決める」のではなく、「注文と同時にセットで発注」して感情を排除する。
今回のテーマ
前回の記事では、過去の損失を客観的に振り返り、大負けの裏には「ルールのバグ」が隠れていることが多いとお伝えしました。原因が分かれば、あとは対策を打つだけです。
第3回のテーマは、「次の取引で致命傷を負わないための『防衛ルール』の構築」。
投資の世界で最も重要と言われる「リスク管理(資金管理)」の具体的なルールを身につけていきましょう。「また大きなマイナスを出したらどうしよう」という恐怖心は、正しい防具(ルール)の構え方を知ることで、驚くほど軽くなります。
1.恐怖の正体は「どこまで負けるか分からない」こと
人間が最も恐怖を感じるのは、コントロールできない状態に置かれたときです。
「どこまで損失が膨らむか分からない」状態でポジションを持つから、チャートが過度に気になり、日常生活のパフォーマンスまで低下してしまいます。
逆に言えば、「最悪でも、この金額の損失で確実にストップする」と事前に分かっていれば、恐怖心は激減します。
FXで長く生き残るトレーダーは、勝つことよりも「負け額を自分でコントロールすること」に全神経を注いでいます。
そのために便利なのが、次の2つのルールです。
2.投資の世界で有名な「2%ルール」を導入してみる
リスク管理の基本として、世界中のトレーダーに知られている「2%ルール」があります。これは、「1回の取引で失っていい金額を、総資金の2%以内に収める」というシンプルなルールです。
例えば、運用資金が30万円の場合で考えてみましょう。
- 30万円の2% = 6,000円
つまり、「予測が外れて損切りになっても、マイナスは6,000円までに抑える」ようにポジションの大きさ(ロット数)を調整するのです。
このルールを守っていれば、もし運悪く5連敗したとしても、損失は全体の約10%程度に留まります。資金の大部分が残っているため、いくらでも巻き返すチャンスは残ります。
3.「頭で決める」だけではダメ!注文と損切りは「セットで出す」
大負けする最大の原因は、「損切りを後回しにすること」です。
よく「エントリーするときに損切りポイントを決めておきましょう」と言われます。しかし、頭の中でポイントを決めておくだけ(手動で切る前提)では、実際のトレードでは守れません。
いざ含み損が膨らむと、「あと少し待てば戻るかも…」という感情(期待)が邪魔をして、自分から決済ボタンを押せなくなってしまうからです。
これを仕組みで解決するために、「買い」や「売り」の注文を入れると同時に、必ず「決済同時注文」をセットで発注するクセをつけましょう。
4.「いくら儲かるか」ではなく「いくらで止まるか」
これからのトレードでは、注文を入れる前に、こうセルフチェックをする習慣をつけましょう。 「この取引が失敗したら、損失はいくらになるか。それは自分のルール(2%以内)の範囲内か」
これがイエスと言える取引だけを繰り返すのが、一流の投資家への第一歩です。「守り」が完璧であれば、攻める(利益を狙う)のは驚くほどラクになります。
次回予告
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