FXはどうすれば利益が出るの?2通りの利益の出し方

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FXはどうすれば利益が出るの?2通りの利益の出し方

狙いは為替変動or金利差? それともダブルでゲット?

FX(外国為替証拠金取引)は、異なる2カ国の通貨を売買して利益を目指す取引ですが、利益の上げ方には2つの方法が存在します。ひとつは、「キャピタルゲイン」と呼ばれるもので、通貨の変動による「為替差益」をゲットする方法。もうひとつは、売買する2カ国間の金利差によって発生する「スワップポイント」を狙うという方法です。もちろん、条件さえ揃えば、キャピタルゲインとスワップポイントの両方のメリットを享受することもできます。

まずは、為替差益によるキャピタルゲインから説明していきましょう。たとえば、日々のニュースなどでは、米ドル/円相場の値動きが度々取り上げられます。「本日の外国為替市場では円安が推移し、前日比〇円〇銭円安の1ドル=〇円〇銭となりました」というものです。この場合、為替の変動分が投資家の利益となります。

たとえば、米ドル/円の通貨ペアで、「日本円を売って、米ドルを購入」したケースを考えてみましょう。この場合、円安(ドル高)になれば、為替差益が発生します。逆に、円高(ドル安)に推移した場合には為替差損となり、損失が発生することになります。なお、FXでは、円高(ドル安)を狙って「米ドルを売って、日本円を購入」することもできます。下の図は、米ドル/円の通貨ペアに投資した場合の為替推移による利益と損失のイメージです。

【米ドル/円の通貨ペアに投資した場合】

このようにFXでは、為替がどちらに動いても、ポジションの取り方次第で利益を上げることができます。ポジションとは、新規で注文を出し、まだ決済していない建玉(持ち高)のこと。米ドル/円の通貨ペアの場合、ドル買いのポジションを「ロング(買い)」、ドル売りのポジションを「ショート(売り)」と呼びます。

さて、問題は、相場がどちらに動くのかをどうやって予測するかということになります。通貨の変動要因は様々ですが、基本的には需給のバランスで決まります。つまり、簡単に言うと、買いたい人(需要)と売りたい人(供給)の量になります。その一例として、金利が高い国の通貨は上昇し、金利の安い国の通貨は売られやすくなります。昨今の相場で円安が進んでいるのは、欧米各国が利上げを行っているのに対し、日本は低金利政策を継続しているからです。

上記のようなファンダメンタルズ(経済の基礎的要因)で相場の行方を予測する方法もありますし、チャートなどに基づいた「テクニカル分析」と言われる予測方法もあります。これらの解説については割愛しますが、それぞれ奥が深いので、FXを行うのであれば、基本的な知識だけでも身につけておきたいものです。

2国間の金利差をスワップポイントで毎日ゲット!

続いて、スワップポイントについて説明していきましょう。FXでは、金利の安い国の通貨を売って、金利の高い国の通貨を買うことでその金利差を「スワップポイント」というかたちで受け取ることができます。簡単に言うと、高金利通貨を買うことで発生する利息のようなものです。

【スワップポイントのイメージ図】

たとえば、米ドル/円の通貨ペアでは、米ドルの金利が日本円の金利より高く設定されています。これは、各国の政策金利によって変わってきます。つまり、日本円を売って、米ドルを買うことでその金利差分であるスワップポイントが発生するというわけです。ちなみに、スワップポイントは基本、毎日発生します。ただし、金利の高い通貨を売って、金利の安い通貨を買う場合には、スワップポイントの支払いが発生しますので注意が必要です。

現在は、米ドル/円の通貨ペアでいえば、ロングポジション(円売り・ドル買い)でスワップポイントを受け取ることができますが、ショートポジション(円買い・ドル売り)ではスワップポイントの支払いが発生するのです。

極端な話、米ドル/円のロングポジションであれば、為替がまったく変動しなくてもスワップポイントで毎日利益を上げることができます。仮に為替が円安(ドル高)に動けば、スワップポイントに加えて、為替差益のダブルメリットを享受できるというわけです。

【スワップポイントの増え方】

このようにFXには、為替差益とスワップポイントという2つの利益の挙げ方が存在します。金利の高い通貨で、今後も為替相場が上昇するような通貨に投資すれば、大きな利益を見込めるのがFXの魅力のひとつでもあります。スワップポイントは日々変動しますが、LINE証券のホームページで確認することができます。

為替変動によるキャピタルゲインを狙うのか、金利差によるスワップポイントを狙うのか、それとも両方のダブルメリットを狙うのか、あなたのスタイルに合った投資戦略を見つけてください。

レポート作成元:株式会社デジタルアイデンティティ
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