株取引は投資初心者でも運用できる?

2021年5月28日

 

株式投資について必要な知識を、株式投資初心者でもスムーズに理解できるよう詳しくご説明します。

最近、株式投資は一大ブームになりつつあります。給料が上がりにくく、年功序列の賃金体系が崩れた今、資産運用によって自分でお金を増やす必要性が過去にないほど高まっているためでしょう。また、早期退職してその後の人生を悠々自適に過ごすFIREや、いわゆる老後2,000万円問題も大きく影響しているかもしれません。

 

資産運用の必要性は、今後さらに増していくことでしょう。しかし資産運用と一口に言っても、株式投資だけでなくFXや仮想通貨などさまざまな金融商品があります。多くの金融商品から自分に合ったものを選ぶことは大変ですが、やはり、もっともポピュラーなのは株式投資。ここでは株式投資について必要な知識を、株式投資初心者でもスムーズに理解できるよう詳しくご説明します。

株式投資とは?

株式投資という言葉自体は、多くの方がこれまでに耳にしたことがあるでしょう。株式投資は祝日以外の平日の9時から11時半、12時半から15時に取引することができるもっともポピュラーな資産運用の手法になります。しかし「株式とは何か?」と聞かれて、その仕組みを十分に理解できている方は意外と少ないかもしれません。そこで、まずは株式の仕組みについてご説明します。

 

そもそも株式とは、企業が経営するためのお金を集めるために発行する証書のこと。株式を買った株主には株数に応じ、経営に対して意見する権利が与えられます。また、株式を買ってくれた株主に対して、企業はお礼として配当などを株主に提供することが一般的です。株式は株式会社であれば発行しているものであり、証券取引所に上場していなくても購入することはできます。

しかし未上場の株式の場合は流動性が非常に低いので、なかなか売買できないのが現状です。一般的に株式投資というと、東京証券取引所などに上場している企業の株式を購入し、売却益や配当益を追求するものになります。

 

株式投資のメリットや魅力とは

株式投資のメリットは、大きく分けて主に以下3つに集約されます。

 

・キャピタルゲイン (売却益)

・インカムゲイン(配当益)

・株主優待

 

これらメリットについて、1つずつ魅力を見ていきましょう。

 

<キャピタルゲイン (売却益)>

キャピタルゲインとは売却益のこと。株式投資の持つ、最大の魅力と言って間違いないでしょう。キャピタルゲインによって、莫大な利益を得ている投資家は少なくありません。例えばGAFAと呼ばれる「Google」「Amazon」「Facebook」「Apple」へ10年前に投資をしていれば、資産は100倍以上に増加しています。このように、株式投資では莫大な資産を築ける可能性があるのです。

 

もちろん、アメリカだけではなく、日本の株でも大きく株価が上昇する銘柄はたくさんあります。例えばスマホゲーム「パズドラ」で一躍有名になったゲーム会社のガンホーは、2012年からわずか1年で株価が100倍になりました。また、2020年3月に起きたコロナショックで多くの銘柄は下落しましたが、その後、順調に回復したテンガバーと呼ばれる株価が10倍以上、上昇した銘柄は15社もあります。2020年にテンガバーを達成した銘柄を以下にまとめましたので、参考にご覧ください。

2020年にテンガバーを達成した銘柄とその上昇率

このように、今後急騰する銘柄に投資することができれば、大きく資産を増やすことができます。株式投資において、このキャピタルゲインは最大のメリットと言るのではないでしょうか

インカムゲイン(配当益)

インカムゲインとは配当収入のことです。配当はキャピタルゲインと違い、大きな利益を一度で上げることができません。しかし安定的に入ってくる収入として、多くの投資家に人気があります。

 

以前、日本株の配当利回りは決して高くありませんでした。しかし、現在は多くの企業が配当を見直しており、年5%を超える配当を出す企業も珍しくありません。現在、大手都市銀行の1年間の定期預金の金利は0.002%。もし1年間100万円を定期預金にしても、受け取ることができる利息はわずか20円(税引前)です。これに対し、仮に100万円を年5%の配当を出す企業の株式に投資をすれば、1年間に受け取ることができる配当は5万円(税引前)。1年間でも大きな違いですが、長い期間になればなるほどその差は大きくなります。

配当は決して固定されているものではありません。安定的に入ってくる収入ですので、特に長期投資家の方にとっては非常に大きな収入源になるでしょう。

 

株主優待

株主優待とは、企業が株式を買ってくれた投資家に対して、お米や地域の特産品などをプレゼントする制度です。以前は株主優待を実施している企業はとても少なかったですが、現在は1500社を超える企業が株主優待を実施しています。

 

株主優待には食品だけではなく、商品券や割引券などを株主にプレゼントしている企業もあります。その他に化粧品などもありますので、ご自身の好みに合った株主優待を実施している企業に投資するのも楽しいでしょう。

株式投資のリスク/デメリット

メリットの多い株式投資ですが、当然ながらリスクやデメリットもあります。株式投資のリスクやデメリットは主に以下4つですので、正しく理解しておきましょう。

 

・価格変動リスクがある

・手数料がかかる

・投資金額が比較的大きい

・銘柄選定が難しい

 

それぞれ、わかりやすくご説明していきます。

 

価格変動リスク

株式投資最大のリスクは、価格変動リスクでしょう。株式を購入したときより株価が上昇すれば、それだけ利益を得ることができます。しかし、反対に購入時より株価が下落してしまえば、損失を負ってしまうことになるのです。例えば購入した株式の企業に重大なネガティブニュースが発生した場合、株価は大きく下落してしまうでしょう。結果として、大きな損を負ってしまう可能性があります。

 

大きな利益を上げることができる可能性があることは、株式投資の最大のメリットです。一方、逆に大きな損失を被ってしまう可能性があることは、株式投資における最大のデメリットと言って良いでしょう。

 

手数料がかかる

株式投資で株式を購入する時には、手数料がかかることが一般的です。証券会社は主に対面型の証券会社とネット証券の2つに分けることができます。対面型の証券会社の場合、ネット証券に比べて手数料が高い傾向にあります。そのため、手数料を抑えたいのであれば、ネット証券を利用した方が良いかもしれません。

なお、LINE証券の場合は購入と売却を合わせた手数料は業界でも低い水準になります。

 

投資金額が比較的大きい

株式の購入単位は、一般的に単元株と呼ばれる100株や1000株などまとまった株数です。単元株を1株に設定している企業もありますが、多くの企業では100株や1000株などまとまった株数が単元株に設定されています。なお、単元株が1株以上に設定されている場合、現在の株価の分の資金では株式を買うことができません。なぜなら、株価は1株当たりの値段だからです。もし単元株が100株の場合、「株価×100」が購入に必要な最低金額になります。

 

このように、株式投資を行うにはある程度まとまった投資資金が必要です。しかし最近は、ミニ株と呼ばれる1株から購入可能な商品も発売されています。ミニ株などを利用すれば、数百円から投資することも可能でしょう。LINE証券では、「いちかぶ」という1株単位から株を購入できる仕組みがあります。

 

銘柄選定が難しい

証券取引所に上場している企業は、最大の証券取引所である東京証券取引所だけでも3,756社に及びます(2021年3月31日時点)。多くの、有名企業が上場している第一部(東証一部)だけでも2,186社が上場していますので、どの企業に投資するか決める銘柄選定は初心者の方にとって難しいでしょう。

 

しかし現在は、インターネットで多くの情報を調べることができます、また、証券会社主催のセミナーなどもありますので、すべて自分で調べなくても有効な銘柄選定を行うことは可能です。

 

株式投資のコツとは?

大きな利益を上げられる可能性がある株式投資ですが、そのためには以下のようなコツが必要です。ここでは、具体的に3つ取り上げて解説します。

 

基本的な知識を身に付ける

株式投資で利益を上げられるようになるためには、株式投資の基本的な知識を身に付ける必要があります。株式の注文方法やチャートの見方など、まずは基本的なことをしっかり学びましょう。

株式投資初心者におすすめなのは、直感的に利用できる証券会社を選ぶこと。いくら機能が豊富な証券会社を選んでも、操作が難しいと株式初心者では使いこなせないかもしれません。シンプルで直感的に操作できる証券会社を選べば、楽しく株式投資を行うことができるでしょう。

 

株式投資でもっとも重要な銘柄選定も、LINE証券では決算情報やアナリスト評価などが簡単に調べられます。さらに通信アプリのLINEに情報が届くので、とても便利です。直感的に操作でき、そして豊富な情報を簡単に収集することができる証券会社を選べば、スムーズに株式投資の基本的な知識を身に付けられるはずです。

 

予算を自分で設定する

株式投資で予算を決めることは、銘柄選定と並んでとても重要なポイントです。株式投資を行う際は、必ず余裕資金で行うようにしましょう。すぐに使うお金や生活費で株式投資を行ってしまうと、下落している銘柄を保有している場合、今後株価が上昇しそうでも売却せざるを得なくなってしまいます。

 

また、借金で株式投資を行うことは絶対に避けましょう。株式投資のデメリットとしても取り上げましたが、株式投資は常に利益を上げられるものではありません。場合によっては、大きく損をしてしまう可能性もあります。借金による株式投資で大損してしまうと、借金の返済ができなくなって大変なことになりかねません。こうした点からも、あくまで株式投資は余裕資金の中から予算を決めて行うようにしてください。

 

少額から始めてみる

誰しも株式投資では、できれば大きな利益を上げたいと考えるものでしょう。しかし、株式投資初心者は利益を大きく上げることより、まず株式投資自体に慣れることが非常に重要です。いくら株式投資を始める前に勉強していても、実際のトレードはまったく別物になります。実際のトレードを行って学ぶことはたくさんありますし、トレードを始めたばかりの頃は失敗してしまうことも多いでしょう。もし最初から大きな資金で株式投資を始めてしまうと、致命的な損失を被ってしまうことになりかねません。そのため、少ない金額から投資を始めて、株式投資に慣れるようにしてください。

 

LINE証券では、単元株ではなく1株単位で投資することができる「いちかぶ」という商品があります。これなら、少ない金額から株式投資を始めることが可能です。

株式投資の用語集

株式投資を始めると、さまざまな専門用語を目にするでしょう。ここで株式投資に関する基本的な用語の意味を解説しますので、しっかり理解しておいてください。

 

<IPO(新規公開株式)>

新規公開株式の略称で、証券取引所へ新たに企業が上場する際、投資家に対して発行したり売り出したりする株式のこと。IPOは一般的に、上場初日に大きく値上がりすることが期待されています。

 

<保証金>

信用取引は資金や株を保有していなくても、証券会社から資金や株券を借りて取引することができます。当然ながら、個人の信用力を示すために一定の現金や株券を担保として証券会社に差し出さなくてはいけません。この担保のことを保証金といいます。

 

<終値>

その日の取引で最後に成立した値段。

 

<株価指数>

証券取引所全体の銘柄や特定の銘柄群の株価の動きを表すもので、日経平均株価やトピックスなどが代表格です。

 

<株主総会>

企業の決済日に株式を保有している場合、議決権行使書が届いて株主総会に参加することができます。

 

<株主優待>

株式を保有している株主に地域の名産品や商品券などをプレゼントすること。

 

<議決権>

株主総会で行われる議案に対して賛成か反対か、通常は1単元株で1つ議決権を行使することができます。

 

<決算短信>

四半期ごとの決算発表の内容をまとめた文書。企業の財務諸表やその期の配当金状況、業績予想などが記載されています。

 

<権利落ち日>

配当や株主優待などの権利を得ることができる最終売買日の翌営業日。

 

<権利確定日>

配当や株主優待の権利を得ることができる確定日。

 

<前場>

午前の取引のことで、日本株の場合は午前9時から午前11時半までを指します。

 

<後場>

午後の取引のことで、日本株の場合は午後0時半から午後3時を指します。

 

<財務諸表>

企業の業績や財務状況を示した書類。

 

<先物取引>

将来、あらかじめ決めた価格で商品を売買できる取引。

 

<指値注文>

希望する売買価格を指定して注文する方法。

 

<時価総額>

企業の規模を示すもの。「株価×発行済株式」で計算されます。

 

<自社株買い>

企業が発行した株式を自社が買い戻すこと。1株当たりの配当金の増加などが期待できます。

 

<ストップ高・ストップ安>

値幅制限いっぱいまで上がること、もしくは下がること。

 

<損切り>

取引に損失が発生した場合、それ以上の損失を防ぐために損失を覚悟で決済して取引を終了させること。

 

<高値>

ある期間の中でもっとも高い値段。

 

<安値>

その日の取引でもっとも安い株価。

 

<始値>

その日の取引の最初にでる価格。

 

<単元株>

通常の株式取引で売買される売買単位。1株・100株・1000株単位が多く見られます。

 

<騰落率>

ある期間の始めと終わりで、株価がどれだけ変化したかを表すもの。

 

<TOPIX>

東京証券取引所第一部上場全銘柄を対象として、算出している株価指数のこと。東証株価指数とも呼ばれます。

 

<成行注文>

売買を行うときに値段を指定せず注文すること。スピーディーに売買が成立することが特徴です。

 

<日経平均株価>

東証1部上場銘柄のうち、代表的な225銘柄をもとに計算された株価指数のこと。TOPIXと並び日本の代表的な株価指数です。

 

<値がさ株>

1単元当たりの株価の水準が高い銘柄。日経平均株価は値がさ株の影響を受けやすくなっています。

 

<配当>

企業が株主に利益を分配すること。受け取れる配当は保有株式数により決まります。

 

<配当落ち>

配当を受け取る権利が、権利確定日の翌営業日をもってなくなること。

 

<配当利回り>

1年間で受け取れる配当示す数値。

まとめ

資産運用の中でもポピュラーな金融商品である、株式投資についてご説明しました。株式投資にはさまざまなメリットがあり、銘柄選定をうまく行うことができれば、莫大な利益を狙うことができます。ただし当然ながら、株式投資にも元本が減ってしまうなどのデメリットがありますので、事前にしっかりと金融や経済に関する知識を身に付けることが必要です。特に投資初心者は、まず少ない金額から慣れていくことが大切。ここで取り上げた内容を参考に、株式投資での資産運用に取り組んでみてはいかがでしょうか。

監修者プロフィール:

渡辺 智(ワタナベ サトシ)

FP1級、証券アナリスト。

<プロフィール>

大学商学部卒業後は某メガバンクに11年勤務し、リテール営業やプライベートバンカー業務、資産運用コンサルティング(投資信託、保険、債券、外貨預金など)、融資関係業務(アパートローン、中小企業融資)などを経験。銀行在籍中、2度の最優秀営業賞を受賞。銀行在籍時の金融商品販売額は500億円を超え、3000人を超える顧客に金融商品営業を行う。その後、外資系保険会社でコンサルティング営業として従事し、現在は業務経験・知識を活かして金融ライターとして独立。難しい金融をわかりやすく伝えことをモットーに活動中。