ライフプランニングから始める資産形成初めの一歩

2021年7月13日

 

お金をしっかり管理していきたい、漠然としたお金の不安を解消したい、と思っても、どこから手を付けていいのかわからない!という方が多いのではないでしょうか。そこで、今回はライフプランニングから始める資産形成のはじめ方ついてご説明させていただきます。

お金は人生を送るための手段です

なぜライフプランニング?と思われるかもしれませんが、そもそもお金は何のために必要なのでしょうか?

 

筆者は、お金は日々みなさんが生活していくため、今後の人生において幸せに暮らしていくために必要な手段だと考えています。

 

つまり、お金について考える際には、その前にどのような人生を送っていきたいか、つまりライフプランニングをすることで、どのくらいお金が必要なのか自ずと見えてくるわけです。

 

次の図をご覧ください。ここではライフプランニングから始める資産形成を5つのステップでご説明していきます。

①今後の人生設計(ライフデザイン)を確認

最初に、今後どんな人生を送っていきたいか、人生設計を考えることが大切です。どのように働いていくのか(会社員か、フリーランスか等)、結婚するのか、子どもは何人ほしいのか、マイホームは購入するのか、どこに住むのかなど、どんな人生を送っていきたいかによって必要となるお金は変わってきます。

 

最初から人生設計が明確になっている人は少ないでしょう。少し時間をかけても、1年後、5年後、10年後と少しずつ遠い未来まで、長期的に考えてみることが大切です。

②現在の収入と支出、資産状況を確認

次に現在の収入と支出、それからどのくらいお金を持っているかを確認しましょう。会社員や公務員の方であれば源泉徴収票等から手取り収入を確認します。年収500万円と思っていても、実際に自由に使える手取り収入は400万円などと、社会保険料や税金が差し引かれるため自由に使えるお金は意外と少ないものです。

 

また、1年間でどのくらいお金を使っているか、おおまかでよいので確認してみましょう。家計簿をつけていない場合は、年間の手取り収入と、お給料が振り込まれる銀行口座の残高の変化からおおよその金額を確認することが可能です。

 

さらに、現在持っているお金の総額を確認しましょう。金融機関の口座はもちろん、給与天引きで積み立てている持株会や財形貯蓄の残高、マイホーム、そして生命保険契約など、換金したらいくらになるかという視点で金額を出してみましょう。この時、住宅ローンや奨学金、教育ローンなど、借入金がある方は、資産の合計と借入金の合計で、どのくらい差があるか確認してみましょう。

③今後の人生でかかるお金と見込める収入、資産の推移を確認

今後の人生設計、そして現在のお金の状況が確認できたら、今後10~30年といった長期にわたるお金の状況について確認してみましょう。これはライフプランシミュレーションと呼ばれるものです。

 

インターネットで「ライフプランシミュレーション」と検索すると様々なオンラインツールや、Excelなどの表計算ソフトを使った方法などを見つかると思います。最初は、今後10年など比較的短い期間について、紙と鉛筆を使って手書きで計算してみるだけでもいいでしょう。また、本格的にやりたい場合には、ファイナンシャルプランナーなどの専門家に依頼して作成することも可能です。

 

現在のペースだとお金を貯めていけそうか、それともちっとも貯まらないのか、今後のお金を見える化することで、家計改善の具体的な行動につなげやすくなります。ぜひ一度試してみていただければと思います。

④老後に備える

そして誰もがいつかは迎える現役引退後の老後に向けて、どのようにお金を準備していくか考えてみましょう。この時に大切なのは、公的年金、職場の退職給付、そして自助努力としての資産形成という順番で考えていくことです。

 

ねんきん定期便やねんきんネットなどを参照しながら、老後収入の柱となる公的年金の見込額を確認しましょう。一般的に個人事業主の方は公的年金の金額は少なくなりますので、長く働くことが重要になります。そして、会社員や公務員の方は、職場からの退職給付(一時金や年金)を確認しましょう。

 

ここまで確認した上で、老後の生活にまだ足りないということであれば、ご自身で老後に向けてお金を貯めていく必要があります(自助努力としての資産形成)。

⑤リスクに備える

最後に、ある日突然亡くなってしまった、病気やケガで長期にわたり働けなくなってしまった、介護が必要になった、といった予期せぬリスクに対する備えを考えておきましょう。この場合も、公的年金保険、公的医療保険、公的介護保険といった公的な保障や、職場からの保障などを最初に確認します。

 

それだけでは心もとないということであれば、手元の貯蓄で対応可能か、それでも難しい場合は民間の保険などを使って保障を確保しておくと安心です。

 

 

最後に

 

今回ご説明したライフプランニング、そしてお金の整理という手順はどんな方でも利用できると思います。

 

独身か既婚か、会社員かフリーランスか、持家か賃貸か等、各ご家庭の事情は様々だと思いますが、今回ご説明した手順で1つ1つ整理しながら、資産形成はじめの一歩を踏み出していただければと思います。

著者プロフィール

横田健一

ファイナンシャルプランナー。株式会社ウェルスペント 代表取締役

大手証券会社にてデリバティブ商品の開発やトレーディング、フィンテックの企画・調査などを経験後、2018年1月に独立。「フツーの人にフツーの資産形成を!」というコンセプトで情報サイト「資産形成ハンドブック」を運営。家計相談やライフプラン・シミュレーションの提供を行い、個人の資産形成をサポートしている。

 

資産形成ハンドブック:https://shisankeisei.jp/

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