ファンドマネージャーが語るマーケット展望(2021年2月編)

 

2021年2月12日

 

投資信託の運用担当者はどういったポイントに注目し、今後の相場をどのように見通しているのか、幾つかピックアップしてご紹介します。

東京海上・ジャパン・オーナーズ株式オープン

運用会社(東京海上アセットマネジメント)『ファンドマネージャーコメント』

 

2⽉の国内株式市場は上昇を予想します。

国内では、新型コロナウイルスの新規感染者数は依然として⾼⽔準ながらも、緊急事態宣⾔の再発令以降は減少基調で推移しています。先⾏きについては依然として予断を許さないものの、国内株式市場への下押し圧⼒は徐々に弱まると考えます。

海外では、イスラエルなどを筆頭に新型コロナウイルスワクチンの接種が進展しており、実際の感染予防効果が確認されれば、世界的な景気回復の確度が⾼まり、世界の株式市場を上昇させる要因になると考えます。加えて、⽶国議会ではバイデン政権が提案する1.9兆⽶ドル規模の追加の財政⽀援策が議論されており、成⽴した場合にも株式市場の⽀援材料になると考えます。

企業業績⾯では、2020年10-12⽉決算の発表が続きますが、製造業を中心に世界的な景気回復の追い風を受け、堅調な業績を発表する企業が多いと⾒込まれることも、国内株式市場を下⽀えする要因になると考えます。

当ファンドは、経営者が実質的に主要な株主である企業を主要投資対象とし、投資銘柄の選定に際しては、経営者のリーダーシップに関する定性分析を重視しつつ、企業の成⻑性・収益性に⽐較して割安であると判断される銘柄を選別します。実際の運用に当たっては、東京海上アセットマネジメントの個別企業リサーチを基に、銘柄選択・投資配分を決定し、中⻑期的に利益成⻑が期待される銘柄を中心にポートフォリオを構築する考えです。

銘柄情報をみる

フューチャートレンド世界株

運用会社(野村アセットマネジメント)『今後の運用方針』


米国経済は、2020年10-12月期の実質GDP成長率が前期比年率+4.0%と、低金利で住宅投資が拡大するなどプラス成長を維持しました。ただ、足元では雇用情勢の改善が足踏みしているほか、新型コロナウイルスの変異株の広がりやワクチンの普及ペースなど不透明感が残ります。こうした環境下、バイデン新政権は昨年末の追加経済対策に続き、新たな財政出動を目指しています。また、FRB(米連邦準備制度理事会)はゼロ金利政策と量的緩和政策を堅持すると見込まれます。

新型コロナウイルスの感染再拡大が懸念される一方で、ワクチンの開発により数ヵ月から1年程度先には経済活動正常化の期待も高まっています。これまで発表された主要企業の2020年10-12月期決算は全体として市場予想を上回る結果となっています。しかし、決算発表後の株価の反応はあまり強くないことや、バイデン新政権のもと実施される政策の内容などを引き続き注視し、短期的な変化と中長期的な構造変化の違いを見極めて投資企業を選別してまいります。また市場環境に応じてAI/クラウドサービス、フィンテックなどの高成長期待テーマと高齢化社会などの安定成長期待テーマのバランスを適切に判断して運用してまいります。

 

銘柄情報をみる

ひふみプラス

運用会社(レオス・キャピタルワークス)『運用責任者よりお客様へ』

 

1月のひふみプラスは+0.05%とかろうじて上昇ながらほぼフラット、東証株価指数(TOPIX、配当込み)の+0.23%をわずかに下回りましたがほぼ同程度の結果となりました。

米国ではバイデン政権へのトランジットが平穏に行なわれ、パリ協定へもただちに復帰し、米国の平穏な日常が戻ってきました。ただ相変わらず新型コロナウイルスは猛威を奮っており、その克服が最大の懸案事項になっています。世界的にはワクチンの生産とその配布、接種に大きく関心が移ってきており、イスラエルが世界的には突出しつつも、米国、英国などが順調に接種をし始めています。一方、日本ではワクチンの承認すら終わっておらず、当然ワクチンの接種率は0%で、非常に遅れています。決定的な薬が開発されていない以上、新型コロナウイルスに対して集団免疫を獲得しない限り日常的な経済活動は行なえませんが、日本は現在その目処が立っておらず、オリンピックの開催も政府の強気の公式発表を鵜呑みにしている投資家はほとんどいません。

一方で、世界的な景気回復は日本のエレクトロニクスを始めとする輸出産業にとって恩恵があり、しばらくは内需がさえない状況の中、輸出企業に牽引されるような市場動向になるものと思われます。銘柄選択の巧拙が問われる1年になると思います。特に当社がもともと得意としている地味で地道な中堅企業の発掘が鍵になるものと思われます。

しっかり調査をして、よい銘柄を発掘して、お客様のために基準価額を上昇させるよう努力をしていこうと思います。全力を尽くして運用しますので、2021年もひふみプラスをよろしくお願いいたします。

銘柄情報をみる

フィデリティ・USハイ・イールド・ファンド(資産成長型)

運用会社(フィデリティ投信)『コメント』

 

米国債券市場では、米追加経済対策の成立や新型コロナウイルスの感染抑制策への期待が高まっているものの、新型コロナワクチン普及の停滞などにより経済活動の再開が遅れる懸念は依然として強く、金利上昇圧力は限定的です。バイデン米大統領が提案している1.9兆ドルの追加経済対策は、規模が縮小される可能性はあるものの、上院も民主党が事実上の多数派となったことから3月中には成立するとみられています。感染力の高い新型コロナ変異種の拡大への警戒感が強まっているほか、米国内でのワクチン接種が期待ほど円滑に進んでいないことなどにより、目先の米景気を取り巻く不透明感は強まっており、米国の中長期金利は引き続き低下圧力は残るものとみています。

新型コロナウイルスの感染拡大やワクチン普及期待の後退は市場の重石となっていますが、引き続き、米連邦準備制度理事会(FRB)による緩和政策の維持、及び米追加経済対策による景気回復への期待が市場心理を下支えする見通しです。ハイ・イールド債発行企業の多くが借り換えを行い、償還期限が長期化されたことでデフォルト率の低下も見込まれます。市場ではボラティリティの高い状況が続きやすく、運用においては、これまで通り経済環境、発行体の格下げ及びデフォルト動向、市場の流動性などを注視し、慎重な姿勢を維持する方針です。個別企業の業績、財務状況への影響を慎重に見極め、バリュエーションや市場流動性を十分に考慮した上での銘柄選別を行ってまいります。

銘柄情報をみる

エス・ビー・日本債券ファンド

運用会社(三井住友DSアセットマネジメント)『運用担当者の相場見通し』

 

国内における新型コロナウイルスの感染拡大は依然として収束が見通せず、緊急事態宣言の延長もあり国内景気の先行き不透明感は払しょく出来ない状況です。

米国株式市場では、緩和マネーの巨額流入により一部銘柄が乱高下するなど、金融緩和の長期化に伴う市場の不安定化の兆しが見られ、当局による規制強化の観測も出始めました。一方、国内では市場機能を維持する観点から、日銀が長期金利の安定への強い関与を後退させるとの観測も高まっており、現在ゼロ近辺で膠着している10年国債利回りが動意付く可能性も出てきました。

当ファンドは、保有国債の入れ替えや先物・オプション取引の活用により、長期金利動向に対応してポートフォリオのデュレーションを機動的に調整するほか、信用力の安定した地方債、事業債およびRMBS(住宅ローン担保証券)を一定程度組み入れることにより、国債市場の平均を上回る投資収益率を目指します。

銘柄情報をみる

■2021年1月末基準で作成された月次レポートから、「今後の見通し」に関する記載を引用しております。なお、将来の市場環境の変動等により、当該運用方針が変更される場合があります。また、将来の運用成果等を保証するものではありませんのでご留意ください。

 

■ご注意事項

上記コメントは、資料作成時点における市場環境もしくはファンドの運用方針等について、運用担当者(ファンドマネジャー他)の見方あるいは考え方等を記載したもので当該運用方針は変更される場合があり、将来の市場環境の変動等を保証するものではありません。また、将来の運用成果等を約束するものでもありません。

 

■出典

東京海上・ジャパン・オーナーズ株式オープン 月報〔2021年2月更新〕

(作成基準日:2021年1月29日現在)

フューチャートレンド世界株 月次レポート2021年1月度

(作成基準日:2021年1月29日)

ひふみプラス 2021年1月度 月次運用レポート

(作成基準日:2021年1月29日)

フィデリティ・USハイ・イールド・ファンド(資産成長型)運用レポート2021/1

(作成基準日:2021年1月29日現在)

エス・ビー・日本債券ファンド 月次レポート2021/1

(作成基準日:2021年1月末現在)