ファンドマネージャーが語るマーケット展望【2021年1月編】

 

2021年1月14日

 

投資信託の運用担当者はどういったポイントに注目し、今後の相場をどのように見通しているのか、幾つかピックアップしてご紹介します。

東京海上・ジャパン・オーナーズ株式オープン

運用会社(東京海上アセットマネジメント)『ファンドマネージャーコメント』

 

1⽉の国内株式市場はおおむね横ばいでの推移を予想します。

国内では、新型コロナウイルスの感染が拡⼤するなか、感染⼒の強い変異種の感染者が国内で確認されるなど、先⾏き不透明感が強まっていることや、菅政権の⽀持率が急速に低下し政治的リスクが⾼まっていることなどが国内株式市場の不安要因になると考えます。

海外では、英国を中⼼に感染⼒の強い新型コロナウイルスの変異種の感染拡⼤が懸念される一⽅、ワクチン接種が進み経済活動の正常化への期待が⾼まっていることや、⽶国での追加の財政出動による景気下⽀え効果が期待できることから、世界的に景気回復への期待が⾼まり、国内株式市場の下値を⽀えると考えます。

企業業績⾯では、2020年10-12⽉決算の発表が始まりますが、既に発表されている経済指標からは製造業の持ち直しが期待でき、外需系企業を中⼼に堅調な業績発表が⾒込まれることも、国内株式市場を下⽀えする要因になると考えます。

以上のような環境のもと、国内株式市場はおおむね横ばいでの推移を予想します。

当ファンドは、経営者が実質的に主要な株主である企業を主要投資対象とし、投資銘柄の選定に際しては、経営者のリーダーシップに関する定性分析を重視しつつ、企業の成⻑性・収益性に⽐較して割安であると判断される銘柄を選別します。実際の運用に当たっては、東京海上アセットマネジメントの個別企業リサーチを基に、銘柄選択・投資配分を決定し、中⻑期的に利益成⻑が期待される銘柄を中⼼にポートフォリオを構築する考えです。

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フューチャートレンド世界株

運用会社(野村アセットマネジメント)『今後の運用方針』
 

米国経済は、新型コロナウイルスの感染再拡大により回復ペースが鈍っていますが、昨年末に追加経済対策が成立し、当面財政による下支えが期待されるうえ、ワクチン接種が進展すれば、緩やかな回復軌道に戻ると見込まれます。もっとも、新型コロナウイルスの変異種の広がりといった感染状況が警戒されるほか、ワクチンの供給体制や有効性など先行きは依然として不透明です。FRBは完全雇用と物価安定の目標に向けて金融緩和を継続すると見られます。

新型コロナウイルスの感染再拡大が懸念される一方で、ワクチンの開発により数ヵ月から1年程度先には経済活動正常化の期待も高まっています。今月半ば以降始まる主要企業の2020年10-12月期の決算発表や、決算発表後の株価の反応を注視し、短期的な変化と中長期的な構造変化の違いを見極めて投資企業を選別してまいります。また市場環境に応じてAI/クラウドサービス、フィンテックなどの高成長期待テーマと高齢化社会などの安定成長期待テーマのバランスを適切に判断して運用してまいります。

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ひふみプラス

運用会社(レオス・キャピタルワークス)『運用責任者よりお客様へ』

 

12月の市場は東証株価指数(TOPIX、配当込み)は2.97%の上昇、それに対してひふみプラスは1.92%と1%程度下回りましたが、2020年1年を通じるとそれぞれ7.39%、20.73%と13%以上も大きく上回り、1年を通じては非常に良好な結果を出すことができました。それもひとえにお客様皆様の支えがあったからこそだと思います。

この1年間は、新型コロナウイルスの蔓延による世界的な大困難な1年であったと思います。12月に入りコロナの第3波が広がりつつあり、日を追うごとに感染者が増え、1都3県で緊急事態宣言が発出されることも予定されています。そのような中で、第2波と第3波にかけて一時感染者の数が減ったこととワクチンの開発のニュースで景気敏感株が上昇し、成長株が売られていく展開になりました。しかし、足元にいたっては、再度の感染者の増加により景気後退懸念が強まったことによって景気敏感株が売られ始め、再度成長株に資金が戻りつつあります。

これから足元の感染者数の拡大と、半年から1年後にかけてワクチンが普及して感染者数が縮小する予想との間で、板挟みの相場が続いていくでしょう。市場動向としては神経質な相場に移行していくと考えています。そのような神経質な相場で重要なのは大局観です。足元の細かいセンチメントの変化にとらわれず、おおらかにきちんと成長できる会社を発掘するかどうかが重要であり、それはそもそもひふみの強いところであります。

2021年も引き続き目線を上げて、お客様のために全力を尽くしますので、何卒ひふみプラスをよろしくお願いいたします。

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フィデリティ・USハイ・イールド・ファンド(資産成長型)

運用会社(フィデリティ投信)『コメント』

 

米国債券市場では、新型コロナワクチンの普及期待や追加経済対策の成立などから景気回復期待が高まっているものの、感染の再拡大による景気悪化懸念は依然として強く、金利上昇圧力は限定的です。年内に世界保健機関(WHO)が、初めて新型コロナワクチンの緊急使用を承認したことを受けて、欧米以外の地域でもワクチンの接種が進むとみられています。米追加経済対策の一環として実施される一人あたり600ドルの現金給付を積み増す法案の審議も進んでおり、市場では早期の現金給付と米個人消費の改善への期待が高まっています。世界的な感染拡大による景気回復の遅れに対する懸念は依然としてぬぐえず、米国の中長期金利は引き続き低下圧力が残るものとみています。

新型コロナウイルスの感染拡大に伴う活動規制の長期化懸念は市場の重石となっているものの、ワクチン接種の広範囲への普及や米追加経済対策による景気回復への期待が市場心理を下支えする見通しです。米連邦公開市場委員会(FOMC)では、量的緩和の長期継続指針が示されるなど、引き続き金融当局の支援が期待されます。また、ハイ・イールド債発行企業の多くが借り換えを行い、償還期限が長期化されたことで今後デフォルト率の低下が見込まれます。市場ではボラティリティの高い状況が続きやすく、運用においては、これまで通り経済環境、発行体の格下げ及びデフォルト動向、市場の流動性などを注視し、慎重な姿勢を維持する方針です。個別企業の業績、財務状況への影響を慎重に見極め、バリュエーションや市場流動性を十分に考慮した上での銘柄選別を行ってまいります。

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エス・ビー・日本債券ファンド

運用会社(三井住友DSアセットマネジメント)『運用担当者の相場見通し』

 

新型コロナウイルスのワクチン接種開始への期待が高まる一方、足元では国内でも感染急拡大により1都3県で緊急事態宣言の発出が検討されるなど、景気の先行き不透明感は払しょく出来ない状況です。グローバルな金融緩和政策の長期化への期待と、追加財政支援策に絡む国債増発への警戒感から、国内外の長期金利は引き続き方向感を探る展開が見込まれます。また、リスク資産市場のボラティリティが極端に低下するなかで、米大統領選挙を契機に米国の社会的分断と政策への不透明感が高まっており、突発的な新規材料への警戒も怠れない状況です。

当ファンドは、保有国債の入れ替えや先物・オプション取引の活用により、長期金利動向に対応してポートフォリオのデュレーションを機動的に調整するほか、信用力の安定した地方債、事業債およびRMBS(住宅ローン担保証券)を一定程度組み入れることにより、国債市場の平均を上回る投資収益率を目指します。

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■2020年12月末基準で作成された月次レポートから、「今後の見通し」に関する記載を引用しております。なお、将来の市場環境の変動等により、当該運用方針が変更される場合があります。また、将来の運用成果等を保証するものではありませんのでご留意ください。

 

■ご注意事項

上記コメントは、資料作成時点における市場環境もしくはファンドの運用方針等について、運用担当者(ファンドマネジャー他)の見方あるいは考え方等を記載したもので当該運用方針は変更される場合があり、将来の市場環境の変動等を保証するものではありません。また、将来の運用成果等を約束するものでもありません。

 

■出典

東京海上・ジャパン・オーナーズ株式オープン 月報〔2021年1月更新〕

(作成基準日:2020年12月30日現在)

フューチャートレンド世界株 月次レポート2020年12月度

(作成基準日:2020年12月30日)

ひふみプラス 2020年12月度 月次運用レポート

(作成基準日:2020年12月30日)

フィデリティ・USハイ・イールド・ファンド(資産成長型)運用レポート2020/12

(作成基準日:2020年12月30日現在)

エス・ビー・日本債券ファンド 月次レポート2020/12

(作成基準日:2020年12月末現在)