政府が重点投資を決定!量子コンピューター関連銘柄

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政府が重点投資を決定!量子コンピューター関連銘柄

「量子技術」に重点投資していくことを決定!

 今年6月、岸田首相が推進する「新しい資本主義」のグランドデザインと実行計画が閣議決定されました。その中で具体的に重点投資する4領域として、下記を挙げています。

・人への投資と分配
・科学技術・イノベーションへの重点的投資
・スタートアップの起業加速及びオープンイノベーションの推進
・GX(グリーン・トランスフォーメーション)及びDX(デジタル・トランスフォーメーションへの投資)

 その中でも「科学技術・イノベーションへの重点的投資」で筆頭とされているのが、今回のテーマでもある「量子技術」となります。

「量子コンピューター」は量子技術を用いた最注目分野

 「量子」と聞くと、量子コンピューターばかりが話題になりますが、「量子技術」を用いることができるのは、そこだけに限りません(図表1)。実際、政府は2030年に目指すべき状況として「量子技術による生産額を50兆円規模に」することの他、「量子主要3分野(量子コンピュータ、量子暗号通信、量子計測・センシング)で量子ユニコーンベンチャー企業を創出」することを挙げており、量子技術を用いて幅広い分野で成長していくことを期待しています。

図表1 未来社会ビジョン

図表1 未来社会ビジョン
内閣府 科学技術・イノベーション推進事務局「量子未来社会ビジョン」より抜粋

とは言え、やはり「量子コンピューター」が最注目であることは間違いありません。そもそも量子コンピューターとは、簡単に言うと、従来型のコンピューターが苦手で処理がしにくい複雑な計算を行うことができる可能性を持っているものと捉えておけばよいでしょう。

世界中で開発戦争が起こる

 日本だけが力を入れようとしているわけではなく、世界中で既に開発競争が巻き起こっています。図表2のとおり、一長一短のある様々な方式があり、どれが本命になるかはまだ見えていないようです。

図表2 量子コンピュータ開発の現在地

図表2 量子コンピュータ開発の現在地
野村総合研究所「量子コンピュータ~2030年に向けたロードマップ~」より抜粋

 日本企業では、富士通<6702>が「理化学研究所と共同で量子コンピューターの実用化に向け、2023年度に企業への提供を始める」と日経新聞が8月22日に報じるなど、展開が具体化してきているようです。競争力やイノベーション、様々な領域に大きな影響を与える可能性のある量子コンピューターの先行きに要注目です。

量子コンピューター関連銘柄をご紹介!

日本電信電話(9432)【いちかぶ】【現物取引】


〈業務内容〉 国内通信グループ最大手。携帯電話や県間通信、国際通信に加え、地域通信やSI等のサービスを提供する。22.3期は売上高、利益ともに過去最高を更新した。データセンター等の成長分野やITサービスが堅調だった。 記:2022/06/13

日立製作所(6501)【いちかぶ】【現物取引】


〈業務内容〉 総合電機大手。非中核部門を売却し、IT、自動車、インフラなどに力注ぐ。23.2期は前期買収の米IT会社やパワーグリッド事業が上乗せ。自動車部品の統合会社も貢献し、最高純益を計画。日立物流株の一部を売却へ。 記:2022/05/15

富士通(6702)【いちかぶ】【現物取引】


〈業務内容〉 国内最大のITサービス会社。官公庁、金融向けに強い。PC、電子部品の生産も。収益4Q集中傾向。23.3期はDXビジネスの拡大を想定。早期退職募集や固定費削減の効果も出る見込み。最高益更新・連続増配を計画。 記:2022/07/11

エヌ・ティ・ティ・データ(9613)【いちかぶ】【現物取引】


〈業務内容〉 システムインテグレータ専業で国内トップ。公共・金融分野等のシステム、社会インフラサービス等を手掛ける。公共・社会基盤部門は中央府省、テレコム向けサービスの拡大等で堅調。22.3期通期は2桁増収増益。 記:2022/07/09

日本電気(6701)【いちかぶ】【現物取引】


〈業務内容〉 ITサービス国内3位、通信インフラ設備で国内首位。顔認証で世界トップクラス。社会公共事業は公共向けの受注が増加。エンタープライズ事業は堅調。金融業、製造業向けなどが牽引。22.3期通期は小幅増収。 記:2022/07/03

フィックスターズ(3687)【現物取引】【いちかぶ】


〈業務内容〉 マルチコアソリューションを開発。コンピュータの処理能力を高速化するソフトウェアに強み。Solution+SaaSのハイブリッド収益モデル転換を推進。高速化サービスなど業容好調で、3Q累計は各利益急伸。 記:2022/08/13

銘柄選定基準

テーマに関連性のある東証プライム市場上場の銘柄の中から、FISCOアナリストが総合的な判断で銘柄を選定、時価総額の大きい順に掲載

※金融商品取引所又は認可会員が信用取引の制限又は禁止措置を行っている銘柄を除いています
※証券金融会社が貸株利用等の申込制限又は申込停止措置を行っている銘柄を除いています

レポート作成元:株式会社フィスコ
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