不安定な相場で戦うには!?ディフェンシブ銘柄

今年に入って不安定な相場が続いています。こんな時だからこそ、注目したいのが「ディフェンシブ銘柄」。内容をチェックしてみましょう。

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不安定な相場で戦うには!?ディフェンシブ銘柄

相場が不安定な状況ではディフェンシブ銘柄が優位

相場が不安定な状況ではディフェンシブ銘柄が優位

 今年に入ってから約半年経ちましたが、下落相場を痛感している方も多いでしょう。実際に、年初につけた日経平均29,332円を未だ超えることができず、大きな下落も経ながら、現在は26,000円前半付近を推移しています。

 下落相場が続いている現在の大きな要因は、下記があげられます。

  • 米国を中心とした金融引き締め局面であること
  • ロシア・ウクライナ問題による地政学リスクが高まっていること
  • 中国のロックダウンによる影響

 世界的に相場が不安定さを増している状況では、景気に左右されにくい「ディフェンシブ銘柄」に注目してみると良いでしょう。

ディフェンシブ銘柄とは?

ディフェンシブ銘柄とは?

 

 「ディフェンシブ銘柄」は、その名称から推測ができるように、景気悪化の影響を受けにくく、業績が相対的に安定している銘柄のことです。業績が安定している分、基本的には株価の動きも落ち着いていることが多いので、短期的な売買益を狙うのではなく、中長期(優待や配当狙いも含め)目線での投資対象として選好されることが一般的です。

 つまり、株価の乱高下(激しい値動き)が怖い方や株価の下落局面で損切りの判断・行動が思い切ってできないタイプの投資家の方には比較的向いていると言えるかもしれません。具体的にディフェンシブ銘柄と言うと、生活必需品(食品や医薬品)、社会インフラ(電力、ガス、鉄道、通信)などが挙げられます。ちなみに、反対に景気の影響を受けて株価が変動しやすいのが「景気敏感株」と呼ばれます。

足元で値動きの回復が見られる

足元で値動きの回復が見られる

 ここで、直近1年のTOPIXとディフェンシブ業種(医薬品と電気ガスを選定)の週足相対チャート(図表1)を参照すると、2021年の後半にはディフェンシブ業種がTOPIXを大きく下回っていたことがわかる一方、急速にパフォーマンスが回復していることが一目瞭然です。先程も言及しましたが、ディフェンシブ銘柄の特性は「景気悪化の影響を受けにくい」点にあります。現在は、前述したような利上げやロシア・ウクライナ問題など外部環境の変化に伴う世界景気の減速懸念が高まっていることもあり、ディフェンシブ業種の相対的に優位な状況はしばらく続く可能性がありそうです。ポートフォリオがグロース株一辺倒になっているような投資家の方は、本稿をきっかけにリスク回避という意味でディフェンシブ銘柄を組み込んでおくのも一考でしょう。

 一方で、足元ではインフレ懸念も残っており、ディフェンシブ銘柄が収益を上げづらい環境でもあります。そういった場合は、アステラス製薬(4503)キッコーマン(2801)など、インフレによる影響を受けにくい企業、具体的には海外展開に積極的な企業に絞ってみると良さそうです。ただし、一口にディフェンシブ銘柄といっても、細かく見ると銘柄の特性は当然異なります。もう一段の相場下落が仮に発生した場合にも、丁寧な銘柄選択を心がけたいところです。

 

図1 TOPIXとディフェンシブ業種(医薬品・電気ガス)の株価比較

図1 TOPIXとディフェンシブ業種(医薬品・電気ガス)の株価比較

※フィスコ作成

日経平均動向をチェック

日経平均動向をチェック

 まず5月9日~13日は、大幅反落からのスタート。4月の米雇用統計の結果を受けて、連邦準備制度理事会(FRB)の金融引き締めへの警戒感が一段と強まったことに加え、ロシアを巡る問題や中国経済の減速懸念も重しに。続く10日も続落。9日のほぼ全面安となった米株市場の流れを引き継いで、日経平均は寄り付き直後に25773.83円(545.51円安)まで下落。ただ、前日からの2日間だけで1200円超も下落しただけに、前場中ごろからは急速に買い戻しが進展して下げ幅を縮めました。11日の日経平均は3日ぶり反発。日経平均は売り先行で始まったものの、SOX指数の大幅高などを背景に値がさハイテク株に買いが入るなか、好決算銘柄への買いも下支え要因となりプラス転換。後場はトヨタ自動車(7203)の決算後の株価急落が重しとなるも、プラス圏を維持しました。12日の日経平均は反落。4月消費者物価指数(CPI)が予想を上回ったことで、高インフレが定着し、景気減速にも繋がりかねないとの懸念が広がり、大幅に下落した米国市場の流れを引き継ぎました。

 続いて5月16日~20日は、米小売売上高をはじめとして日米欧で経済指標の発表が相次ぎます。一方、決算発表のピークがようやく終了するため、投資家も本来は動きやすくなるところです。ただし、足元の相場状況では強気で買い向かう向きも限られるとみられ、引き続き材料待ちで方向感に欠ける展開が続くことになりそうです。

ご参考銘柄はこちら

※CFDの買付にはCFD口座の開設が必要となります。

日本電信電話(9432)【いちかぶ】


〈業務内容〉 国内最大の通信グループ。傘下にNTT東日本やNTT西日本、ドコモ等を持つ。セキュリティやスマートエネルギー等にも注力。今期3Q累計は売上高、利益ともに過去最高となった。データ通信や地域通信が堅調だった。 記:2022/03/10

武田薬品工業(4502)【いちかぶ】【CFD】


〈業務内容〉 国内製薬トップ。消化器系疾患に強み。19年の欧州シャイアー買収で売上の8割超が海外に。22.3期3Q累計は潰瘍性大腸炎薬などのグローバル製品が売上を牽引。営業経費抑制も効き増収増益に。通期計画を上方修正。 記:2022/02/13

セブン&アイ・ホールディングス(3382)【いちかぶ】


〈業務内容〉 大手流通グループ。傘下にコンビニ最大手のセブンイレブンジャパンや大手総合スーパーのイトーヨーカドー、セブン銀行など。国内コンビニエンスストア事業は増収。海外のM&A効果等により、22.2期3Qは増収増益。 記:2022/01/25

アステラス製薬(4503)【いちかぶ】


〈業務内容〉 大手製薬会社。前立腺がん治療剤や過活動膀胱治療剤、免疫抑制剤等が主要製品。欧米や中国等、世界約70カ国で事業展開する。22.3期は主要製品が堅調に推移した。コロナ禍が影響した心機能検査補助剤も回復した。 記:2022/04/29

東日本旅客鉄道(9020)【いちかぶ】


〈業務内容〉 東日本を地盤とする国内最大の鉄道会社。不動産やホテルも。駅ナカ物販やICカード等の周辺ビジネスを強化中。不動産・ホテル事業は堅調。駅ビルの売上増、オフィスビルの賃貸収入増が寄与。22.3期3Qは2桁増収。 記:2022/02/06

キッコーマン(2801)【いちかぶ】


〈業務内容〉 しょうゆメーカー最大手。しょうゆや調味料に加え、つゆやたれ、缶詰等の食品、トマトジュースや野菜飲料等の飲料、酒類を製造、販売する。22.3期3Q累計は食品と酒類が堅調に推移した。海外も食品が好調だった。 記:2022/02/25

ヤクルト本社(2267)【いちかぶ】


〈業務内容〉 乳酸菌飲料が主力の乳製品メーカー。医薬品も。22.3期3Q累計は高単価の新商品「ヤクルト1000」が国内を牽引。営業活動再開の海外も上向く。原材料高こなして増収・二桁増益に。通期最高業績・連続増配を計画。 記:2022/03/14

東京電力ホールディングス(9501)【いちかぶ】【CFD】


〈業務内容〉 電力事業を行う東京電力グループの事業持株会社。福島第一原発の廃炉作業や賠償・除染事業に重点。脱炭素投資は、2030年度までに計画の3倍以上となる9兆円超を展望。資源価格高騰もあり、22.3期は利益停滞。 記:2022/04/28

ニチレイ(2871)【いちかぶ】

〈業務内容〉 冷凍食品最大手。スーパーや外食向け業務用、炒飯やから揚げ等の家庭用冷凍食品の製造、販売に加え、低温物流や水産・畜産を展開。業務用調理品は増収。合鴨スライスパストラミ等が取扱い増。22.3期3Qは最終増益。 記:2022/04/02

日本水産(1332)【いちかぶ】

〈業務内容〉 水産大手。漁業・養殖から加工までを一貫して行う。食品や医薬も。22.3期3Q累計は国内外で鱒・鮭や白身魚の需要が上向く。魚価も堅調。食品の原材高こなし、最高益に。今春から岩手県の大槌町で鮭養殖事業を開始。 記:2022/04/13

銘柄選定基準

テーマに関連性のある企業をFISCOアナリストが選定、時価総額の大きい順に掲載。

※金融商品取引所又は認可会員が信用取引の制限又は禁止措置を行っている銘柄を除いています
※証券金融会社が貸株利用等の申込制限又は申込停止措置を行っている銘柄を除いています

レポート作成元:株式会社フィスコ
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