もうマスクやワクチンじゃない!新たなコロナ医療銘柄

今までとは一味違う、新たなコロナ医療銘柄に注目してみよう。

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もうマスクやワクチンじゃない!新たなコロナ医療銘柄

新たな変異株の出現

新たな変異株の出現

 ロシア政府当局の研究員が10月21日、世界中で猛威を振るった”デルタ株”よりも、さらに感染力が強いとみられる新型コロナウイルス変異株「AY.4.2」の感染がロシアで複数確認されたと発表しました。ウイルスの変異については予測不可能ですので、海外で確認された変異株については、水際対策の強化を徹底して侵入を防ぐしかありません。また、国内では強毒化した変異株が出現しないよう祈る他ないでしょう。

コロナ治療薬への期待

コロナ治療薬への期待

 しかし、米製薬大手のメルクの最上級副社長が、新型コロナウイルスの飲み薬候補「モルヌピラビル」について、日本での早期承認申請や、日本政府との供給契約の準備を進めていることを一部メディアの取材で明言したことが伝わっています。また、塩野義製薬<4507>の抗ウイルス薬「S―217622」についても開発が進んでおり、同社社長は「(2022年)3月までに最低でも100万人分を用意したい」と述べています。点滴投与する必要のない、飲み薬タイプが開発されれば、在宅でも活用しやすく、医療現場へのダメージを抑えることができるため、今後の進展が期待されています。
 日本における新型コロナウイルスの感染者は、幸い減少を続けています。さらに、飲み薬が無事に開発されれば、仮に新型コロナウイルス感染第6波が起こっても、経済活動の正常化を支えてくれるでしょう。そういった意味では、過去に株式市場で幅広くかつ大きく物色されたマスクやワクチン、消毒用品、ネット通販等のいわゆる「新型コロナウイルス関連」の物色再燃は難しくなりそうです。

新しい「コロナ医療銘柄」

新しい「コロナ医療銘柄」

 そこで、今回コラムテーマに据えた「コロナ医療」は、”コロナをきっかけとした変化”に注目して、物色局面が今後生まれる可能性のある銘柄を選定しました。
 まず、最初はコラム冒頭でも触れた「治療薬」です。こちらは、感染再拡大に備えてある程度備蓄が必要である他、海外では未だに収束の兆しが見えない国もあるため、活躍の余地は残っていると言えます。米メルクの開発が先行していると言われていますが、国内企業では塩野義製薬<4507>中外製薬<4519>を筆頭として押さえておくと良いでしょう。
 また、コロナ禍を通じた医療の変化として、医師の処方箋が不要な医療用医薬品について、薬局が販売する「零売(れいばい)」が広がっているとの報道もあります。基本的には処方箋に基づいた交付が原則ですが、過去の厚生労働省通達で、条件さえ満たせば処方箋なしで購入可能になったことが背景にあるようです。患者の管理等、薬局側の負担も増すため、それ程単純な話ではないとはいえ、薬局の位置づけが今後さらに重要になっていくことも十分考えられそうです。
 また、コロナ禍によって高齢者を中心とした受診控えが発生したことをご存知の方もいらっしゃるでしょう。これによって、経営が悪化している医療機関も想像以上にあるため、病院経営の支援に繋がるサービスを提供している企業の引き合いが加速する可能性もあると言えます。加えて、少し先の話にはなりますが、世界的な状況を踏まえれば、富裕層においては外国に行って治療や医療サービスを受ける「医療ツーリズム」などの需要が徐々に復活する可能性もあるかもしれません。
 少し一般的なイメージと異なる「コロナ医療」の視点を今回はご紹介しました。ちょうど足元で決算シーズンを迎えていますので、業績を見るには良いタイミングかもしれません。

日経平均動向をチェック

日経平均動向をチェック

 まず、10月25日~29日の日経平均は、反落からのスタート。参院補選の結果を受けて政局に対する不透明感などが嫌気され、主力株中心に売りが出ました。しかし、翌26日は一転して、505.60円高と大幅に反発。米国株高に加え、選挙に関する報道各社の調査を受けて、国内政治の先行き不透明感が後退したことから、買い戻しの動きが強まりました。27日は、31日の衆院選を前に積極的に売り買いを手がける向きが少なく小動きに。28日は、値がさ株のファナック<6954>エムスリー<2413>が決算を受けて大きく売られたことが重しとなり、朝方には28693.06円(405.18円安)まで下落する場面も見られました。
 続いて11月1日~5日も、引き続き決算発表が続きます。足元では、キヤノン<7751>やファナックなど想定外の業績下方修正も相次いでいます。週末には、FOMCや雇用統計の発表も控えており、一段と慎重ムードが強くなる可能性があるでしょう。

ご参考銘柄はこちら

中外製薬(4519)【いちかぶ】


〈業務内容〉 医薬品大手。抗癌剤や骨・関節領域に強み。海外は親会社ロシュの販路を活用して開拓。21.12期上期は抗リウマチ薬の海外現地売上が牽引。下期は新型コロナ抗体カクテル療法関連による上振れを見込む。連続増配予定。 記:2021/09/17

日立製作所(6501)【いちかぶ】


〈業務内容〉 総合電機大手。非中核部門を売却し、IT、自動車、鉄道、発電設備などに力注ぐ。22.3期1Qは本業堅調。前期買収の送配電事業が上乗せ。ただ日立化成売却益剥落が最終益を下押し。7月に米IT会社を1兆円で買収。 記:2021/10/17

エヌ・ティ・ティ・データ(9613)【いちかぶ】


〈業務内容〉 システムインテグレータ専業で国内トップ。公共・金融分野等のシステム、社会インフラサービス等を手掛ける。法人・ソリューション部門は堅調。製造業、流通・サービス業向けサービスが牽引。22.3期1Qは増収増益。 記:2021/09/15

塩野義製薬(4507)【いちかぶ】


〈業務内容〉 大手医療用医薬品メーカー。感染症や疼痛・神経、代謝疾患向け医薬品、がんペプチドワクチン等を手掛ける。国内医療用医薬品は増収。インチュニブの売上拡大が寄与。還付金の受領等で22.3期1Q純利益は2桁増。 記:2021/09/29

セコム(9735)【いちかぶ】


〈業務内容〉 警備最大手。機械警備に強み。日本で初めてエレクトロニックセキュリティシステムを開発。防災、医療・介護、保険、航空測量、PC上での安全保護サービスも事業領域。1Qは売上高・営業利益ともに過去最高を更新。 記:2021/08/06

ベネフィット・ワン(2412)【いちかぶ】


〈業務内容〉 福利厚生代行サービス会社。従業員のインセンティブやヘルスケア、購買・清算代行等のサービスも提供する。22.3期は増収、二桁の増益スタート。ヘルスケアで健診、指導が正常化した。新サービスも寄与した。 記:2021/07/30

アルフレッサホールディングス(2784)【いちかぶ】


〈業務内容〉 医薬品卸最大手。医療用医薬品と診断薬を手掛け、医薬品原薬製造や国内メーカーへの受託製造も展開。ヤマト運輸とヘルスケア商品の共同配送スキーム構築に向け業務提携。収益認識会計基準適用もあり、1Qは利益一服。 記:2021/08/05

クオールホールディングス(3034)【いちかぶ】


〈業務内容〉 調剤薬局3位。M&Aや異業種とのコラボ出店による規模拡大に積極的。MR派遣や医薬品製造販売なども。22.3期1Qはコロナ禍に伴う受診控え緩和で処方箋枚数が上向く。買収店舗も上乗せ。通期でも増収増益を計画。 記:2021/09/06

Ubicomホールディングス(3937)【いちかぶ】


〈業務内容〉 エーアイエスを中核子会社とする持株会社。ソフトウェアの設計・開発などを手掛ける。フィリピンが主な事業拠点。22.3期1Qは2桁増収増益。グローバル事業は増収。製品開発支援分野等は既存顧客からの受注が堅調。 記:2021/09/10

日本エマージェンシーアシスタンス(6063)


〈業務内容〉 海外渡航者向けの医療アシスタンスサービスが主力。カード会員向けコンシェルジュサービスも提供。救急救命アシスタンス事業は増収。日本人医療者派遣の需要拡大が寄与。為替差益計上。21.12期2Qは2桁増収増益。 記:2021/10/05

銘柄選定基準

新型コロナ治療薬、医療機関向けの支援ソリューション、調剤薬局、医療ツーリズムなどに関連する企業からフィスコが抽出した10銘柄を、時価総額が大きい順に掲載

※金融商品取引所又は認可会員が信用取引の制限又は禁止措置を行っている銘柄を除いています
※証券金融会社が貸株利用等の申込制限又は申込停止措置を行っている銘柄を除いています

レポート作成元:株式会社フィスコ
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