1株が5株に増える?!株式分割発表銘柄

 

2021年9月3日

 

1株が5株に増える?!株式分割を1つの物色アイディアとして詳しく見ていきます。

 

【ご参考】

分かりづらい用語はこちらでチェック:LINE証券用語集

 

今回のテーマは「株式分割」

 今回は「株式分割」をコラムテーマにしてみたいと思います。株式分割とは、その名の通りで「株式」を「分割」することです。

 簡単なイメージをみていきます。仮にあなたが、100株で10万円の株式(1株1,000円)を保有していると想定します。あなたが株式を保有している企業が、「1対2」の割合で株式分割を実施するとした場合、保有株式数は100株から倍の200株に増加するということになります。
 ここまでの説明だけですと「株式分割が決まると、勝手に自分の資産が倍になったりするのか...」と思ってしまう方も当然いるでしょう。しかし、世の中、さすがにそこまで話はうまくありません。実際には、100株で10万円だったものが200株で10万円(1株500円)になるという意味です。つまり、「保有株式数」が変化するだけで、「資産(金額)」が増加するわけではないということです。


 更に具体的な例を挙げてみます。世界的に有名な企業のトヨタ<コード:7203>を最低単元100株で購入する場合は、取引に係るコストを除いても9,222円(2021/8/23終値)×100株=922,200円と100万円程度必要です。
「1対5」の割合で株式分割を実施すると100株の購入にいくら必要になるでしょうか。理論的には株価は1/5の1,844.4円となり、184,440円で100株を購入できます。(トヨタは2021年5月12日に2021年9月30日を基準日として1株を5株に株式分割する予定と発表)


 このようにみてくると、「なんだ、それなら株式分割って全然意味がないじゃないか」と考える方も出てくるはずです。しかし、株式分割には投資家にとってメリットがあります。それは、「株式分割の発表が株価の上昇に繋がる場合がある」という点です。

くら寿司の値動き

  例えば、皆さんもよくご存知のくら寿司<コード:2695>が、21年3月18日の大引け後に株式分割について発表しています(※4月30日を基準日に1株につき2株の割合で実施)。3月18日の同社株価の終値は3,535円でしたが、翌19日は一時3,765円まで上昇しています。その後も一本調子ではないものの、4月9日には4,175円をつける場面もありました。このように、基準日にかけて、株式分割の発表が株価の上昇を支える要因として機能するケースがあるのです。

様々な企業が株式分割発表中

  一般的には、株式分割を行うことで発行済株式数が増え、その企業の株式の売買が活発になる(流動性が高まる)と説明されています。ただし、株式分割を発表しても、翌日の株価が上昇するのみで、その後は冴えない株価推移となってしまう企業ももちろんあります。これまでも何度も伝えてきましたが、株式市場は本当に様々な要素が影響しあっています。ですから、全体相場の状況、個社の業績動向、投資家の関心の強さなどを含めて、判断をしなければならないのです。

 とはいえ、株式分割が1つの物色アイディアとなるのは間違いありません。現在株式分割を発表している企業には、トヨタをはじめ、様々な企業の名があります。これから基準日を向かえる企業を元に銘柄リストを作成しましたので、ご活用いただければと思います。

今週の相場展望は?

 前週(8月30日~9月3日)の日経平均は、週間を通じて市場の想定よりも強い値動きとなりました。前週末の米国市場で、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長が早期の利上げに慎重姿勢を強調し、週初は買い安心感が広がる展開でした。8月31日は、午後に入って菅政権が経済対策の取りまとめを指示したことが蒸し返され、指数寄与度の大きい銘柄に実需の買いが入ったことをきっかけに上昇に転じました。また、昨年9月から続いている月末の株安アノマリーを意識して売っていた投資家の買い戻しも加わったと見られます。9月1日は、4-6月期の法人企業統計が市場予想を上回ったことから、景気回復への期待感が広がり買いが続きました。菅首相が9月にも衆院解散に踏み切るとのではないかとの思惑も、買い戻しの動きに繋がったようです。一方、9月2日の日経平均は、前日までの3日間で既に800円あまり上昇していたこともあり、上値では利益確定の売りも出る格好となりました。

 今週(6日~10日)は、堅調な株価推移が続く可能性がありそうです。米国株の高値警戒感が拭えないなか、政局の流動化が政策期待を高め、日本株の出遅れ修正を見越した買いが入っている状況です。従来の予定どおり9月29日投開票で実施される公算となった総裁選、その後の衆議院解散・総選挙にかけてこうした思惑が続く可能性がありそうです。

株式分割発表銘柄はこちら

トヨタ自動車(7203)【いちかぶ】

 

〈業務内容〉 世界最大の自動車メーカー。日本やアジア、米国で高シェア。日野自動車やダイハツ工業を傘下に、スズキと資本提携。静岡県裾野市でスマートシティ実証都市を開発中。トヨタ・レクサスの販売好調で、1Qは利益急伸。 記:2021/08/04


 

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TDK(6762)【いちかぶ】

 

〈業務内容〉 電子部品大手。受動部品、磁気応用製品、フィルム応用製品等を手掛ける。海外売上高比率、海外生産比率が高い。センサ応用製品セグメントは売上伸長。ICT市場向け販売が伸びる。22.3期1Qは大幅増収増益。 記:2021/08/10

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SCSK(9719)【いちかぶ】

 

〈業務内容〉 大手ITサービス会社。システム開発やITインフラ構築、ITハード・ソフト販売、コンサルティング、BPO等を行う。金融IT部門は好調。銀行業向け大型システム開発の案件拡大等が寄与。22.3期1Qは増収増益。 記:2021/08/14

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メニコン(7780)【いちかぶ】

 

〈業務内容〉 コンタクトレンズ大手。定額制プランの会員基盤が強み。22.3期は定額会員数の順調な増加を想定。中国でオルソケラトロジーレンズも伸びる見込み。中計では26.3期に売上1400億円、営業利益率12%を目指す。 記:2021/07/25

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三谷商事(8066)

 

〈業務内容〉 情報システム、建設関連、エネルギー事業等を手掛ける。セメント、生コンクリート販売は商社で国内トップ。情報システム関連事業はGIGAスクール需要等が収益寄与。為替差益を計上。21.3期通期は2桁経常増益。 記:2021/06/14

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ダイセキ(9793)【いちかぶ】

 

〈業務内容〉 工場廃液の中間処理・リサイクルが主力。リサイクル燃料販売等も手掛ける。子会社にダイセキ環境ソリューション。産業廃棄物の処理業は回復傾向。21.2期通期は鉛リサイクル事業が増益。工場の順調稼働で採算改善。 記:2021/06/14

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太陽ホールディングス(4626)【いちかぶ】

 

〈業務内容〉 プリント配線板向けソルダーレジスト最大手で世界シェア60%超。半導体パッケージ用ドライフィルムに実績。ディスプレー領域にも進出。アストラゼネカより譲受した長期収載品4製品が貢献し、21.3期は利益急伸。 記:2021/05/29

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グローブライド(7990)

 

〈業務内容〉 釣り具大手。釣具ブランド「DAIWA」を手掛け、中高級釣り具で世界的知名度。ゴルフ用品やテニス用品でも自社・ライセンスブランドを展開。アウトドア需要の増加等により、日本は好調。21.3期通期は大幅増益。 記:2021/06/30

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銘柄選定基準

 

株式分割を発表しており、その基準日が2021年9月30日の銘柄のうち、時価総額が大きい順に8銘柄を掲載

 

2021年8月25日時点

 

※金融商品取引所又は認可会員が信用取引の制限又は禁止措置を行っている銘柄を除いています
※証券金融会社が貸株利用等の申込制限又は申込停止措置を行っている銘柄を除いています

レポート作成元:株式会社フィスコ

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