企業も国も推進するDX関連銘柄

2021年7月30日

 

企業も国も推進するDX関連銘柄を詳しく見ていきます。

 

【ご参考】

分かりづらい用語はこちらでチェック:LINE証券用語集

 

今週のテーマはデジタルトランスフォーメーション(DX)

まず、DXの定義について確認しておきます。そもそもDXは、スウェーデンの大学教授が初めて提唱した概念ですが、日本では2018年に経済産業省がまとめた「デジタルトランスフォーメーション(DX)を推進するためのガイドライン」に記載された定義が一般的なものとされています。同ガイドラインでは「企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること」と示しています。簡単に要約しますと、DXは「単純な改良のレベルに留まらないデータの活用」となります。

ガートナージャパンの調査結果

さて、世界有数のリサーチ&アドバイザリ企業であるガートナージャパンは2021年6月28日、デジタル・トランスフォーメーション (DX) とデータ/アナリティクス (D&A) の取り組みに関する調査結果を発表しています。ちなみに、D&Aとは簡単に言うとデータ分析と活用法のことです。同調査結果によると、世界でDXに取り組んでいる組織の割合は全体の8割超(※有効回答数は464社)に上ることが明らかになりました。

例えば、日本郵政は7月に入って、グループのDXを推進するJPデジタル社を設立するなど、一般的には事業内容がDXとは対極にあるイメージですが、積極的に取り組んでいます。当然、DXというキーワードは、個社の取り組みレベルに留まらず、政府側も日本の成長という観点から、国策として注力していく必要があると重要視しています。

株式投資としてのDX

DXですが、「データ利活用」と明確に区別して取り組んでいる企業はまだまだ少ないという事実も同調査で判明しました。区別している企業が少ないというのは、まだ企業側もDXを手探りの状態で進めていることの証左と言えます。これを逆に捉えれば、まだ本当の意味でDXを実現している企業はそれ程多くないということなので、実は投資チャンスが豊富に残っているとも考えることができます。

DXを株式投資のテーマとして見た時、顧客のDX推進をサポートするようなサービスを提供している企業が基本的には主軸として語られますが、DXによってビジネスを大きく変革することを目指している(変革した)企業も関連銘柄に含まれます。前者の需要の大きさは言うまでもありませんが、後者に関してもDXを理想的な形で推進することで、停滞していた業績が急速に浮上するような事例も今後見られてくると考えられます。こうした両側面から、長期的な観点で関連銘柄を探して、分析してみるのも面白いかもしれません。

今週の相場展望は?

前週(7月26日~30日)は、米株高を受けて、東京市場は主力株中心に買いが優勢となり、週初の日経平均は取引開始直後に28,036.47円まで上昇しました。東京五輪が無事に開幕したことも投資家心理の改善に繋がったようです。とはいえ、27日から米連邦公開市場委員会(FOMC)が予定されていたほか、国内主要企業の決算発表が本格化することもあって、27日の日経平均も上昇したものの、28,000円水準をキープしきれない展開が連日続く上値の重い展開となりました。週半ばから後半にかけては、不安定な値動きを見せるハンセン指数や東京都の新型コロナウイルスの新規感染者数の増加を受けて、リスク回避の売りが出るなど、不安定な相場となりました。
今週(8月2日~6日)も、引き続き多くの決算発表が予定されています。決算への反応も非常に読みにくい中、積極的な動きは期待しにくい状況が続きそうです。また、緊急事態宣言の発出によって、足元で急増している新型コロナウイルスの新規感染者数の推移が減少するかにも注目です。

DX関連銘柄はこちら

ソフトバンク(9434)【いちかぶ】

 

〈業務内容〉 ソフトバンク、ワイモバイルを手掛ける携帯キャリア。SBG傘下。格安スマホ等も展開。コンシューマ事業は堅調。スマホ契約数はワイモバイル中心に伸びる。光回線サービスも契約数増。21.3期3Qは営業増益。 記:2021/03/09


 

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中外製薬(4519)【いちかぶ】

 

〈業務内容〉 スイスのロシュ傘下の医療用医薬品メーカー。がんや骨・関節、腎領域で医薬品を開発する。がん領域では国内シェアトップ。21.12期1Qは薬価家庭やロシュへの輸出のタイミングが影響した。ロイヤルティは増加した。 記:2021/06/03

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日立製作所(6501)【いちかぶ】

 

〈業務内容〉 大手総合電機。ITやオートモティブシステム、エネルギー分野等で事業展開する。事業改革により、日立金属株式を売却予定。21.3期はコロナ禍や日立化成売却が影響も、子会社や画像診断事業の売却益を経常した。 記:2021/06/09

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セブン&アイ・ホールディングス(3382)【いちかぶ】

 

〈業務内容〉 大手流通グループ。傘下にコンビニ最大手のセブンイレブンジャパンや大手総合スーパーのイトーヨーカドー、セブン銀行など。新中計は米Speedwayの買収完了後に公表予定。21.2期営業利益は会社計画を上振れ。 記:2021/04/28

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ブリヂストン(5108)【いちかぶ】

 

〈業務内容〉 世界最大のタイヤメーカー。鉱山機械用超大型タイヤに強み。大型航空機の重量計測システムや自転車、テニス・ゴルフ用品も展開。非タイヤを縮小し、プレミアムタイヤを強化。ミックスと加工費改善で、1Qは利益急伸。 記:2021/06/26

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東日本旅客鉄道(9020)【いちかぶ】

 

〈業務内容〉 国内最大の鉄道会社。世界でもトップクラスの規模。関東・甲信越から東北まで広範囲にカバー。ホテル事業等も展開。流通・サービス事業は苦戦。駅構内店舗、広告代理業は感染症拡大が響く。21.3期3Qは業績停滞。 記:2021/04/16

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小松製作所(6301)【いちかぶ】

 

〈業務内容〉 国内首位、世界2位の建設・鉱山機械メーカー。建機稼働管理システム搭載車輌から得られた稼働情報をマーケティングに活用。太陽電池原材料切断のワイヤーソーでも実績。21.3期4Q営業利益はコンセンサスを上振れ。 記:2021/06/28

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アサヒグループホールディングス(2502)【いちかぶ】

 

〈業務内容〉 ビール大手。清涼飲料や食品も。傘下にカルピス。海外開拓にも力注ぐ。21.12期1Qは昨年6月買収の豪州ビール最大手が上乗せ。国内の清涼飲料も堅調で二桁増収・大幅増益に。通期では最高業績・連続増配を見込む。 記:2021/06/09

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MS&ADインシュアランスグループホールディングス(8725)【いちかぶ】

 

〈業務内容〉 3メガ損保の一角。三井住友海上、あいおい、ニッセイ同和が前身。国内生保や海外開拓を強化中。22.3期は海外会社の利益回復を想定。国内の自動車保険料も反転の見込み。金利上昇で資産運用に追い風。連続増配予定。 記:2021/06/11

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SGホールディングス(9143)【いちかぶ】

 

〈業務内容〉 佐川急便が中核の持株会社。宅配便取扱個数シェアは約3割で国内2位。物流売上は3位。個人宅へのラストワンマイル輸送や幹線輸送の多くは外注業者に委託。BtoC荷物の急増で、21.3期は増収・大幅営業増益。 記:2021/07/01

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旭化成(3407)【いちかぶ】

 

〈業務内容〉 総合化学大手。電子部品や医療・医薬、住宅も。22.3期は人工呼吸器の特需一巡も自動車関連や衣料関連などの需要回復を想定。石化製品市況の回復も続く見込み。住宅は今春連結化の豪社が上乗せ。二桁増収増益を計画。 記:2021/05/19

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日本電気(6701)【いちかぶ】

 

〈業務内容〉 ITサービス国内3位、通信インフラ設備で国内首位。顔認証で世界トップクラス。内視鏡による大腸がん検査に顔認証の技術を適用。顔認証判定時間を最大20分の1に減らす技術を開発。21.3期実績は大幅最終増益。 記:2021/05/12

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銘柄選定基準

 

DX関連銘柄のうち、時価総額が大きい順に上位12銘柄を掲載

 

2021年7月28日時点

 

※金融商品取引所又は認可会員が信用取引の制限又は禁止措置を行っている銘柄を除いています
※証券金融会社が貸株利用等の申込制限又は申込停止措置を行っている銘柄を除いています

レポート作成元:株式会社フィスコ

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