知ってるようで知らないIPOの魅力とは?

2021年6月18日

 

知ってるようで知らないIPOの魅力を詳しく見ていきます。

 

今週のテーマ「IPO」とは?

 6月下旬に企業の新規株式公開(IPO)が数多く予定されています。IPO銘柄は個人投資家を中心に人気の投資先となっており、今回のIPOラッシュも株式市場の関心を集めているようです。この注目のIPOを見ていきます。
 IPOは「Initial Public Offering」の略で、前述のとおり企業の新規株式公開を指します。上場日のおよそ1カ月前に証券取引所が新規上場承認を発表します。その後、投資家のブックビルディングという需要申告(当社では仮申込期間)、価格決定、抽選申込期間などを経て、株式上場に至る流れです。ここ数年は毎年90社前後(TOKYO PRO Market、不動産投資信託(REIT)除く)が新規上場しています。企業にとって上場のメリットは資金の調達、知名度の向上などが挙げられます。一方投資家にとっては魅力的な投資先が新たに登場するため注目を集めています。

IPO銘柄の魅力は?

 上場の際は新規発行する株式の販売(公募)、また上場前株主の保有株の販売(売出し)が行われ、ブックビルディングで需要申告した投資家が抽選等で取得することができます。この販売される株式を一般的に「公開株式」と言い、この時の販売価格は「公開価格」と言われ上場時の基準価格となります。また、市場での取引開始後、最初に付ける株価は「初値」と言われますが、今年これまで(6月11日時点)に新規上場した34社の公開価格に対する初値騰落率は平均で+100.7%にも上ります。この良好な初値パフォーマンスがIPO銘柄の魅力の1つですが、それだけに公開株の抽選は極めて高い倍率となることが多い点に注意する必要があります。

初値で買っても投資妙味あり?

 高い倍率が多いことから、IPO銘柄は非常に幸運な一部の投資家しか恩恵を受けられないかというと、必ずしもそうではありません。例えば今年4月5日に新規上場したオキサイド<6521>は公開価格2,800円に対し初値6,540円(公開価格比+133.6%)を付けましたが、その後の株価は4月27日の取引時間中に一時9,800円(初値比+49.8%)まで上昇しました。6月11日終値も7,330円と初値を上回って推移しています。QUICKが算出しているIPO銘柄の上場後1年間の平均的な値動きを表す「IPOインデックス(加重平均)」を見ても、6月11日時点で297,731と2019年末の153,738から大きく上昇しており、IPO銘柄の活況ぶりが分かります。
 前述のオキサイドは「単結晶・レーザ」に強みを持つグローバルニッチトップ(GNT)企業であり、半導体検査装置やがん検査装置向けで活躍しています。また、4月22日には転職サイト「ビズリーチ」を運営するビジョナル<4194>が新規上場しましたが、IT・インターネット分野でもここ数年、有力企業の上場が相次いでいます。このように魅力的な企業が続々登場していることがIPO銘柄の活況につながっているようです。
 冒頭でも触れたとおり、6月下旬(21日以降)は18社が新規上場するIPOラッシュとなります。これから登場する新顔の銘柄に注目するとともに、今年これまでに上場した銘柄を見直してみても新たな出会いがあるかもしれません。

今週の相場展望は?

 前週(6月14日~6月18日)の日経平均は、15~16日に開催された米連邦公開市場委員会(FOMC)を挟んで上下に振れる展開となりました。週前半はFOMCを前に米長期金利が1.5%を下回る水準で安定的に推移していたことから、値がさ株を中心に買いが入り、日経平均もおよそ1カ月ぶりの高値水準まで上昇しました。ただ、注目のFOMC結果は参加者の政策金利予想(ドットチャート)で利上げ前倒しが示唆されるなどタカ派的な内容となり、米長期金利の上昇とともに翌17日の日経平均は下落しました。
 来週(6月21日~25日)は、FOMC通過によるあく抜け期待とともに、政府が沖縄を除く9都道府県で20日にも新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣⾔を解除する方針を示したことで、経済活動再開への期待が株式相場の下支えとなりそうです。一方、FOMC結果から米連邦準備理事会(FRB)が「平均インフレ目標」を事実上放棄したとみなし、先行きを警戒する声が聞かれるため、過度な楽観に傾きづらくもあります。株式相場全体の上値が重いなかで有力銘柄に投資資金が向かいやすい状況が続くことが想定されます。
 

2021年に上場した銘柄はこちら

ビジョナル(4194)【いちかぶ】

 

〈業務内容〉 プロフェッショナル人材に特化した会員制転職プラットフォーム「ビズリーチ」等の運営 

記:2021/03/17

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Appier Group(4180)【いちかぶ】

 

〈業務内容〉 ユーザー獲得プラットフォーム「CrossX」、カスタマーエンゲージメントプラットフォーム「AIQUA」等を手掛ける。先行投資実施。営業体制の強化等により、サービス需要は拡大。21.12期1Qは2桁増収。 

記:2021/06/07

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ウイングアーク1st(4432)【いちかぶ】

 

〈業務内容〉 企業の情報活用を促進するソフトウェアおよびクラウドサービスの提供 

記:2021/02/18

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スパイダープラス(4192)【いちかぶ】

 

〈業務内容〉 図面・現場施工管理アプリ「SPIDERPLUS」が主力。熱絶縁工事施工を手掛けるエンジニアリング事業も展開。テレビCM実施。ICT事業は売上好調。21.12期1Qは売上順調。損益面は先行投資等が響く。 

記:2021/06/07

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テスホールディングス(5074)【いちかぶ】

 

〈業務内容〉 再生可能エネルギー発電所の開発・売電、小売電気事業、コージェネレーションシステムを始めとした各種環境・省エネ対策システム等の設計・調達・施工・オペレーション&メンテナンスほか 

記:2021/03/24

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QDレーザ(6613)【いちかぶ】

 

〈業務内容〉 レーザデバイス事業が柱。小型可視レーザ、高出力レーザ、量子ドットレーザ等が主要製品。レーザアイウェア事業も展開。レーザデバイス事業は売上堅調。精密加工用DFBレーザ等は受注増。21.3期通期は2桁増収。 

記:2021/05/16

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アクシージア(4936)【いちかぶ】

 

〈業務内容〉 スキンケアブランド「アクシージア」などを展開する化粧品メーカー。中国Eコマース売上高比率が高い。サプリメントやホームケア用美顔器も。中国本土において広告投資を強化。21.7期は2桁増収増益を見込む。 

記:2021/05/10

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ココナラ(4176)【いちかぶ】

 

〈業務内容〉 個人が知識やスキルを商品化して売買できるサイトを運営。法律相談サイトも。21.8期上期は制作・ビジネス系の売買を牽引役に流通高が順調増。上期時点で利益が通期計画を上回る水準に。下期にマーケ投資を増額予定。 

記:2021/05/13

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オキサイド(6521)【いちかぶ】

 

〈業務内容〉 光学分野における酸化物単結晶、光部品、レーザ光源、計測装置などの開発・製造・販売 

記:2021/03/01

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紀文食品(2933)

 

〈業務内容〉 蒲鉾やはんぺん、総菜などを手掛ける食品メーカー。米国や中国など海外でも事業展開。国内食品事業は収益好調。販促活動奏功で正月関連商品が伸びる。減損損失の減少などが寄与し、21.3期通期は大幅最終増益。 

記:2021/06/04

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coly(4175)【いちかぶ】

 

〈業務内容〉 スマホ向けモバイルオンラインゲームが主力。魔法使いの約束等のコンテンツを手掛ける。女性向けキャラクターコンテンツに強み。自社IPの活用事業なども展開。21.1期通期は業績伸長。魔法使いの約束が業績牽引。 

記:2021/05/10

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サイバートラスト(4498)【いちかぶ】

 

〈業務内容〉 トラストサービス事業 

記:2021/03/12

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銘柄選定基準

 

2021年に上場した銘柄のうち、時価総額上位12銘柄を大きい順に掲載

 

2021年6月14日時点

 

※金融商品取引所又は認可会員が信用取引の制限又は禁止措置を行っている銘柄を除いています
※証券金融会社が貸株利用等の申込制限又は申込停止措置を行っている銘柄を除いています

レポート作成元:株式会社フィスコ

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