成長続く!!パワー半導体市場関連銘柄

2021年6月11日

 

今後大きく発展が期待されるパワー半導体関連銘柄を詳しく見ていきます。

 

今週のテーマは?

直近の株式市場では、レーザーテック <6920>を筆頭に半導体関連の銘柄が強い値動きを見せています。詳細は下記でご紹介しますが、6月に入り東芝<6502>が注目すべき発表をしたことで話題となっている「パワー半導体」のテーマを見ていきます。

半導体ってどんなもの?

日本半導体製造装置協会の説明によれば、そもそも半導体とは、電気を良く通す金属などの「導体」と電気をほとんど通さないゴムなどの「絶縁体」との、中間の性質を持つシリコンなどの物質や材料のことです。また、半導体を材料に用いたトランジスタや集積回路も、慣用的に半導体と呼ばれています。説明だけ見ると難しく感じますが、半導体は「演算・記憶」などの働きをするものぐらいにシンプルに捉えると分かりやすいかもしれません。一方、今回のテーマでもあるパワー半導体は、電力の制御・供給を担うものと言えます。
そんなパワー半導体ですが、太陽光発電や風力発電などの新エネルギー、電気自動車(EV)といった、今後大きく発展していくことが期待されている市場を中心に、旺盛な需要が予想されています。日本だけでなく、世界が目指している効率化・省エネルギー社会を一段と加速させていくには、パワー半導体の高性能化が必要不可欠と考えられます。

東芝の注目すべき発表とは?

さて冒頭でふれましたが、東芝は5月30日~6月3日にかけて開催されたパワー半導体国際学会「ISPSD2021」にて、電力のオンとオフが切り替わるスイッチング時の電力損失を全体で最大40.5%低減するパワー半導体「トリプルゲートIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)」を開発したと発表しました。会社側が開発背景を説明しているように、シリコンを材料とした従来のIGBTは過去30年にわたり、素子構造の改良による導通損失とスイッチング損失のトレードオフ改善が精力的に進められてきましたが、近年は性能改善が飽和傾向にあることが課題でした。今回の東芝の技術開発により、飽和傾向にあったパワー半導体の性能向上が進んでいくと期待されます。
パワー半導体関連銘柄は数が多いのですが、まずは今回の記事を参考にしていただき、気になった銘柄があれば、お気に入り登録から始めてみてはいかがでしょうか。

 

今週の相場展望は?

前週(6月7日~6月11日)の日経平均は、一進一退の展開となりました。5月の米雇用統計を受け米長期金利が低下したことで、ハイテク株などを中心に買われた米国市場の流れを引き継ぎ、29,000円を回復して週初の取引を開始しました。ただ、10日に発表される5月の米消費者物価指数(CPI)の内容と反応を見極めたいとのムードの他、先物オプション特別清算指数(SQ)算出日を週末に控えて、積極的な動きは続きませんでした。

来週(6月14日~18日)は、世界的に金融緩和の状況に対する警戒感が高まっているなか、米連邦公開市場委員会(FOMC)、日銀金融政策決定会合が開催されます。発表される情報を精査しながら、慎重な対応が必要となりそうです。

パワー半導体関連銘柄はこちら

デンソー(6902)【いちかぶ】

 

〈業務内容〉 国内最大、世界2位の自動車部品メーカー。エンジンやHV車のパワーコントロールユニット、走行安全関連製品等を展開。パワトレインシステム等は苦戦。21.3期3Qはエレクトリフィケーションシステムが増収。 記:2021/04/13


 

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三菱電機(6503)【いちかぶ】

 

〈業務内容〉 総合電機大手。発電機やエレベータ等の重電システムや産業メカトロニクス、情報システム、電子デバイス、エアコン等の家電を展開する。21.3期3Q累計は産業メカトロニクスが苦戦。国内外でコロナ禍が影響した。 記:2021/03/10

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パナソニック(6752)【いちかぶ】

 

〈業務内容〉 総合家電大手。売上は国内3位。白物家電や住宅設備、自動車関連に強み。オートモーティブ部門は損益改善。円筒形車載電池の材料合理化などが寄与。21.3期3Qはアプライアンス部門が増益。固定費削減等が奏功。 記:2021/04/13

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京セラ(6971)【いちかぶ】

 

〈業務内容〉 電子部品大手。半導体関連部品、電子デバイス、通信機器端末など幅広く展開。小型セラミックコンデンサ等で世界トップシェア。21.3期通期は半導体関連部品が増収。セラミックパッケージは5G対応スマホ向けが堅調。 記:2021/05/11

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レーザーテック(6920)【いちかぶ】

 

〈業務内容〉 半導体マスク欠陥検査装置など半導体関連装置が主力。レーザー顕微鏡、エネルギー・環境関連装置等も手掛ける。半導体関連装置は受注残高が2桁増。EUV向け製品が伸長。サービスも堅調。21.6期3Qは業績好調。 記:2021/05/11

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富士電機(6504)【いちかぶ】

 

〈業務内容〉 重電大手。主力製品は社会インフラ設備や発電設備、パワー半導体、自販機など。施設・電源システム分野は原価低減等で収益増。電気自動車向け等でパワー半導体の需要が増加。21.3期3Qは電子デバイス部門は堅調。 記:2021/03/04

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サンケン電気(6707)【いちかぶ】

 

〈業務内容〉 デジタル家電、自動車向けパワーICなど半導体デバイスが主力。パワーシステムも。パワーデバイス技術が強み。半導体デバイス事業では白物家電向け製品が増収。事業構造改革費用は剥落。21.3期3Qは最終損益改善。 記:2021/03/04

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新電元工業(6844)【いちかぶ】

 

〈業務内容〉 パワーエレクトロニクスの総合メーカー。パワー半導体、EV・PHV向け充電スタンド等を展開。モジュール技術が強み。不採算製品の整理に取り組む。デバイス事業は期初の生産調整等で苦戦。21.3期3Qは業績低調。 記:2021/03/05

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三社電機製作所(6882)

 

〈業務内容〉 パワー半導体や電源機器が主力。新エネ関連向け製品に力注ぐ。22.3期は車載電池評価試験用電源や表面処理用電源を拡販。パワー半導体も復調し、利益回復が続く見込み。新中計では24.3期に営業益19億円が目標。 記:2021/05/14

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銘柄選定基準

 

パワー半導体関連銘柄のうち、時価総額が大きい順に掲載

 

2021年6月10日時点

 

※金融商品取引所又は認可会員が信用取引の制限又は禁止措置を行っている銘柄を除いています
※証券金融会社が貸株利用等の申込制限又は申込停止措置を行っている銘柄を除いています

レポート作成元:株式会社フィスコ

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