知っておきたい基礎知識!チャートの見方【1】

 

2021年3月26日

 

チャートには多くの情報が詰まっています。その見方についてご紹介します。

チャートとは何かご存知ですか?

将来について考える中で株式などに関心を持ち、最近になって投資家デビューされた方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、基本的な知識をまだ押さえきれていない方に向けて、株式の基礎知識である「チャート」について、2回に分けてお伝えしたいと思います。

「チャート」は投資の世界における「共通言語」のようなものですから、ぜひこの機会に知っておきましょう。

さて、改めて考えてみると「チャート」とはなんだろうと思う方もいらっしゃるでしょう。一般的には図表やグラフなどのことを指す言葉でもありますが、株式の世界で「チャート」という言葉が出た場合には、「ローソク足」というものを使って相場の値動きを時系列で示した図表のことだと思ってください。

そして「ローソク足」とは、図1のような胴体と線で構成された図のことをいい、これらが集まると日経平均株価などの価格の過去推移を表す図2のような「チャート」になります。

 

(図1)

(図2)

ローソク足の基本情報を確認

このローソク足は現在国を問わず世界中で利用されていますが、実はこれを考案したのは日本人であることはご存知でしたでしょうか。そしてこのローソク足には、多くの情報が詰まっています。

まずローソク足は大きく2つに大別でき、胴体が塗りつぶされていない方(図1・左)を「陽線」、塗りつぶされている方(図1・右)を「陰線」と呼び、陽線はある期間の株価などの値動きが始値に比べて終値の方が高い値となったことを示し、逆に陰線は始値に比べて終値の方が低い値となったことを示しています。

次にローソク足の長さはその期間の値幅を示しています。長い場合には相場が大きく動いたことを意味し、一方で短い場合には落ち着いた相場であったことが分かります。

そして胴体から上下に伸びている線は「ヒゲ(髭)」と呼ばれ、図3のように上ヒゲはその期間の最も高い価格を、下ヒゲはその期間の最も安い価格を指し示しています。

 

(図3)

ローソク足から相場を予想できる!?

ここまで読まれて「確かに凄いけど、そんなに驚くような情報はないな」と思われた方もいると思いますが、実はローソク足の形には「投資家心理」が映し出されるとされるため、非常に奥深いのです。

例えば、長い下ヒゲをつけた陽線が3日間続いたとしましょう。陽線は「始値に比べて終値が上昇していること」、下ヒゲはその期間の最も安い価格を示しますから、一時的に売りの力が強くなって、安い価格をつける場面が毎日あっても、実は買いを狙っている人が多く、安値を拾われて結局日々上昇するといった動きが続いていることになります。このように買い場を待っている投資家が多いということは、今後さらに上昇していくのでは?といった期待感も出てきますから、さらに上昇していく可能性もあるということです。

もちろんチャート分析はあくまで「過去の値動きからの予測」であるほか、現在進行形で様々な経済・政治的な要因や、個別企業の状況などが株価には影響を与えるため、一筋縄ではいきません。

ただ世の中には主にチャートに注目し、様々な分析指標を組み合わせて自分なりの手法を見つけ出して投資を行う「テクニカルトレーダー」も数多くいます。彼らのように突き詰める必要はもちろんありませんが、ローソク足の正しい見方は資産運用の世界に足を踏み入れる以上、知っておくべき知識になります。

今週の相場展望は?

前週(3月22日~26日)の日経平均は、日銀が上場投資信託(ETF)の買い入れ対象をTOPIX連動型のみとした影響から、指数寄与度の大きいファーストリテイリング<9983>中心に引き続き売りが続いたことで週初から大きく下落しました。またドイツのメルケル首相が起こしたロックダウン(都市封鎖)延長騒動をきっかけとした売買なども、相場の混乱に拍車をかけました。

今週(3月29日~4月2日)の日経平均は、新年度相場入りということで、機関投資家の動きも活発になりやすく、景気敏感株を中心に物色が向かうなかで前週よりも落ち着きを見せてくることになりそうです。

レポート作成元:株式会社フィスコ

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