
金:FOMCで揺れ動くも底堅い
■今週の想定レンジ
4,200~4,500 ドル
■概況
金相場は1オンス=4,300ドル台中盤までじり安の展開になりました。4,400ドル台で売買が交錯する不安定な地合になりましたが、米インフレ指標が強めの数値となったことを受けて、改めて利上げ警戒感を織り込む動きが強まり、週末に向けて金相場を下押ししました。CMEのFedWatchでは、9月15~16日の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げ決定が87.3%の確率で織り込まれています。原油高の影響もあって、米長短金利が急伸したことが、金相場の上値を圧迫しました。ただし、ドルは上値の重さを維持したため、大きな値動きには発展しませんでした。
■今週の戦略
15~16日のFOMC後の米金利・ドルの動向に強く依存する展開になります。利上げ決定の可能性が高い状況ですが、実際の利上げ決定で米金利上昇・ドル高が進むかが焦点になります。想定された通りの結果と評価されると、材料出尽くし感から押し目買いが膨らみやすくなります。一方、年内追加利上げが意識されると、米金利上昇・ドル高から4,200ドル台まで一段安が試されやすくなります。また、この状況で利上げが見送られると、サプライズ感から急伸する可能性があります。ただし、いずれにしても年内1~2回の利上げ見通しの織り込みは進んでいるため、FOMC前後は荒れやすいものの、押し目買い優勢の地合は維持される見通しです。4,500ドルを上抜くと、上昇再開期待が強まります。
■今週の注目イベント
・9月16日 FOMC
・9月18日 米CFTC建玉報告
原油:中東情勢次第で一段高も
■今週の想定レンジ
90~115 ドル
■概況
原油相場は1バレル=101ドル台まで値上がりする展開になりました。中東情勢の不安定化を受けて、供給不安を織り込む動きが優勢になっています。ホルムズ海峡付近では米国とイランによるタンカーへの攻撃が報告され、さらに紅海付近ではイエメン武装組織フーシ派がサウジアラビアの石油施設やタンカーへの攻撃を強化しています。週末前には、イラクからの飛翔体による攻撃を受けて、サウジアラビアの東西パイプラインの稼働停止も原油相場にはポジティブです。軍事的な緊張の高まりが、原油高に直結しています。
■今週の戦略
中東情勢次第の波乱の展開が続く見通しです。このまま中東各地で軍事衝突の報告が続くと、原油相場は一段高を試す可能性が高まります。特にタンカーに対する攻撃が続くと、原油流通への実害が拡大する可能性が高まります。また、フーシ派はサウジアラビアの石油施設への攻撃を強化していますが、パイプライン、製油所、油田、輸出ターミナルなどに大きな被害が報告された際にも、110ドル台まで急伸する可能性があります。ただし、緊張緩和につながる動きがみられると、上げ一服となる可能性があります。株価急落や米金利急伸がみられると、トランプ米政権が柔軟姿勢に転じる可能性があります。また、イランとオマーンのホルムズ海峡を巡る合意が近づいているとの見方にも注意が必要です。調整局面入りの際には90~95ドルまで値下がりする可能性があります。
■今週の注目イベント
・9月16日 EIA米石油在庫
・9月18日 米石油リグ稼働数
・9月18日 米CFTC建玉報告
天然ガス:気温低下だと調整売り
■今週の想定レンジ
2.70~3.00 ドル
■概況
天然ガス相場は1mmBtu=3.0ドル水準に上値を抑えられ、2.9ドル水準まで軟化しました。熱波を背景に3ドル台に乗せていましたが、上げ一服となりました。徐々に熱波が終息するとの見方から、上値を抑えられました。発電用需要がピークアウトするとの見方が織り込まれています。液化天然ガス(LNG)プラント向け需要は堅調ですが、米国内の生産環境が安定していることもネガティブです。高水準の在庫も改めて、天然ガス相場の上値を圧迫しています。天然ガス在庫(9月4日時点)は前週比400億立方フィート増の3兆2,540億立方フィート。前年同期比2.4%減、5年平均比4.8%増となりました。在庫水準は潤沢ですが、3週連続で在庫積み増し幅は縮小しています。
■今週の戦略
米国の高温環境が一服すると、このまま調整売り優勢の展開になる見通しです。8月は厳しい熱波による堅調な発電用需要が、天然ガス相場を押し上げていました。しかし、ようやく気温が平年並みに近づき始めており、熱波の織り込みは一巡する見通しです。まだ気温動向次第の不安定な相場環境が続きますが、9月下旬に向けて穏やかな天候に移行していけば、上げ一服感が強まるでしょう。中東情勢の不安定化もあって、米国産LNGに対する需要は盛り上がりやすい環境ですが、生産量が過去最高水準を維持していることもあり、調整売り優勢の局面が続きやすくなっています。2.7~2.8ドル水準が意識される見通しです。ただし、改めて熱波が強まった際には、3.0ドル水準が打診される見通しです。
■今週の注目イベント
・9月17日 EIA米天然ガス在庫
・9月18日 米天然ガスリグ稼働数
・9月18日 米CFTC建玉報告
2026年9月13日作成
【本ページの掲載内容に関するご留意事項】
- 情報提供元:マーケットエッジ株式会社
- 本ページに含まれる一部の情報(以下、「本情報」といいます。)に関する著作権を含む一切の権利は、マーケットエッジ株式会社またはその提供元(「情報源」)に帰属します。
- 本情報は信頼できると判断される情報をもとにマーケットエッジ株式会社が提供したものですが、その正確性、完全性を保証するものではありません。本情報の表示、更新は、システム上の理由(保守、障害復旧、サービス改変など)によって、遅延、中断することがあります。本情報によって生じたいかなる損害についても、マーケットエッジ株式会社および情報源およびLINE証券株式会社は、一切責任を負いません。
- 本情報は投資判断の参考としての提供を目的としているものであり、投資勧誘を目的にしたものではありません。記載内容は提供日時点のものであり、将来予告なしに変更されることがあります。
- 投資に関する最終決定は、閲覧者ご自身の判断と責任で行って下さい。
- 本情報は、閲覧者ご自身のためにのみご利用いただくものとし、第三者への提供は禁止します。また、本情報の内容について、蓄積・編集・加工・転用・複製等を禁止します。
CFD口座をお持ちでないお客様
※CFD口座の開設にはFX口座の開設が必要です。
